9月10日に共和党・トランプ氏と民主党ハリス氏による初めての討論会が行われる。8月27日「長野智子アップデート(文化放送)」では、キヤノングローバル戦略研究所 主任研究員の峯村健司にアメリカ大統領選の状況を聞いた。 

峯村「民主党陣営の幹部に聞くと、バイデンさんの時は7:3でトランプさん有利。今は完全に5:5までには戻していると言ってました」 

長野「ここまではシナリオ通りにきていますけど、9月10日の討論会でハリスさんがトランプさんに向き合うと、ここからはシナリオ通りにいくかわからないですよね」 

峯村「前回バイデンさんが沈没したのは討論会なので、討論会が殆ど全てといってもいいくらいなんですね。次の討論会は本当に見ものなんですけど、懸念はハリスさんが副大統領時代、何をやったんですかというところと政策をしっかり打ち出せるのかっていうところがポイントになってきますね」 

長野「この辺のトレーニングっていうのは凄いんでしょうね」 

峯村「トレーニングはします。ただ中身がしっかり詰まってないと、いくらトレーニングして見せ方だけやっても難しいので、どれだけしっかりした政策論争をトランプさんとやれるのかっていうところですね」 

長野「前回の討論会では1人が喋っている時、マイクを消しておきました。けれど今回、ハリスさんがマイクは両方つけておいて下さいっていう要望をABCテレビに出したそうですね」 

峯村「これ実は滅茶苦茶ポイントで民主党陣営の作戦なんですよ。何でマイクをつけるのかというとトランプさんって反撃をしちゃうんですよね。個人攻撃をされると反射神経で言ってしまう。民主党はそれを狙っているようなんです。ハリスさんは女性でもありますし、マイノリティーということもあって、ある意味トランプさんが差別的なことを言ってしまいそうな状況になっているんです。そこを誘発することによってトランプさんの失点を狙っているっていうのが民主党の作戦らしいんです」