Microsoftの公式ページで「廃止される」と案内されていたWindowsのコントロールパネルについて、公式ページの文章が変わり「廃止」の文字がなくなったことがわかりました。

Microsoft backtracks on deprecating the 39-year-old Windows Control Panel | Ars Technica

https://arstechnica.com/gadgets/2024/08/microsoft-formally-deprecates-the-39-year-old-windows-control-panel/

Microsoft's Windows Control Panel might not get the axe after all - 38-year-old feature could live on as wording about deprecation is removed | Tom's Hardware

https://www.tomshardware.com/software/windows/microsofts-windows-control-panel-gets-a-reprieve-as-wording-about-its-deprecation-is-removed

2024年8月23日頃、Microsoftの公式ページに「コントロールパネルは廃止される予定です」との案内が掲載され、39年間提供されたコントロールパネルが新しい設定アプリに完全に切り替わることが告知されました。

Windowsの「コントロールパネル」の廃止が決定 - GIGAZINE



当時の文章は、「コントロールパネルは長い間Windowsの一部だった機能です。コントロールパネルはWindowsに古くからある機能で、システムの設定や制御を見たり操作したりするための一元化された場所でした。一連のアプレットを通じて、システムの時刻や日付、ハードウェアの設定、ネットワークの構成など、さまざまなオプションを調整することができます。コントロールパネルは廃止され、よりモダンで合理的なエクスペリエンスを提供する設定アプリが採用される予定です」となっていました。



ところが、上記文章の掲載から数時間で一部の文言が大幅に変更され、「コントロールパネルの設定の多くは、よりモダンで合理的なエクスペリエンスを提供する設定アプリに移行中です」と修正されたことがわかりました。結果的に「廃止(deprecated)」の文字が消えていますが、コントロールパネルの廃止が正式に撤回されたのかどうかは定かではありません。

System configuration tools in Windows - Microsoft Support

https://support.microsoft.com/en-us/windows/system-configuration-tools-in-windows-f8a49657-b038-43b8-82d3-28bea0c5666b



いずれにせよ、コントロールパネルは次期24H2アップデートを含むWindows 11のすべての現行バージョンにまだ含まれており、突然消えることはないと考えられます。テクノロジー系メディアのTom's Hardwareは「若い世代が『最初のコンピューター』としてスマートフォンを使い始めているため、設定アプリのようなシンプルなインターフェースを使うことに抵抗がない人が増えています。したがって、Microsoftが設定アプリだけでシステム設定をまかなおうとするのは理にかなっています」と指摘しました。