日本航空(JAL)とセコマ、豊田通商、千歳空港モーターサービスは、セイコーマートの店内調理「HOT CHEF」の廃食油を使用したバイオディーゼル燃料を、新千歳空港内の作業車両への使用する運用を通年化した。

セイコーマートの店内調理「HOT CHEF」で出た廃食油は、グループの白老油脂でバイオディーゼル燃料(BDF)に精製し、豊田通商が配送・供給の後、千歳空港モーターサービスがJALの作業車両に給油する。専用タンクを空港内に設置することで、夏期には月間2,300リットル、冬期には同1,150リットルの利用により、年間約54トンの二酸化炭素排出量削減を想定する。

2023年8月1日から11月14日まで実施した実証実験では2,275リットルを使用し、二酸化炭素排出量を約6トン削減できた。

厳冬期にはBDFが燃料タンク内で凍結し、品質に影響するおそれがあることから、軽油との混合燃料の使用や、燃料タンクに温風装置を設置することで、凍結を未然に防ぐという。

対象車両はトーイングトラクター9台、フォークリフトと航空機牽引車1台。トーイングトラクターのうち1台には4社のロゴ入りラッピング車両となる。