Image: ESA/Euclid/Euclid Consortium/NASA, image processing by J.-C. Cuillandre (CEA Paris-Saclay), G. Anselmi; CC BY-SA 3.0 IGO or ESA Standard Licence.

パープルは癒しの色。幻想的で見ているだけでもなんだか心を満たしてくれます。

今回は宇宙(&夜空)にきらめく紫色の光を集めました。せっかくの金曜日の夜、ちょっとだけ手を止めてリラックスしながら宇宙のことを知ってみませんか?

輝きながら死にゆく恒星

Image: NASA, ESA, CSA, STScI, Webb ERO Production Team

こちらは、開発に100億ドル(約1兆円)かかったとされるジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が捉えた、死期が迫りつつもキラキラと輝くウォルフ・ライエ星。

ウォルフ・ライエ星「WR 124」は、地球から1万5000光年離れていて、中心星からは紫と黄色に輝くガスが時速9万3200マイル(約15万km)超で放出されています。

WR 124は太陽よりもかなり質量が大きいものの、急速に質量を失いつつある大質量星のこと。太陽の30倍以上の質量を持つ星でしたが、これまでに太陽10個分の質量を失っています。そして今、外層を失っていくプロセスにあり、寿命を迎えると超新星爆発を起こすんだそうです。

死にゆきながらも煌びやかに輝く恒星、なんだかロマンですね。

詳しくはこちら↓

輝きながらも死にゆく恒星をウェッブ宇宙望遠鏡が撮影

宇宙望遠鏡が捉えた美しい星雲

Image: ESA/Euclid/Euclid Consortium/NASA, image processing by J.-C. Cuillandre (CEA Paris-Saclay), G. Anselmi; CC BY-SA 3.0 IGO or ESA Standard Licence.

今年6月、宇宙望遠鏡「ユークリッド」が撮影した大量のデータが公開。こちらがそのうちの一つです。

この宇宙望遠鏡は、直接観測できないものの宇宙の質量の大部分を占めると言われる「ダークエネルギー」と「ダークマター」を解明するのが使命。“暗黒宇宙”の立体地図をつくるというミッションを背負い、2023年7月に打ち上げられました。

公開された撮影データは、地上からのスカイサーベイと比べて少なくとも4倍は鮮明。イギリス宇宙局のリリースによると、宇宙から撮影された宇宙の画像として最大規模のものも含まれるそう。

そして、同望遠鏡が捉えた銀河団や銀河、有名な星雲の画像は幻想的で美しいだけでなく、ダークエネルギーとダークマターに関する有用なデータも含んでいるのです。

続きはこちら↓

心が満たされる。ユークリッド宇宙望遠鏡がとらえた美しすぎる天文画像

夜空に浮かぶ謎の紫

ノルウェーのラムフィヨルドモーエン研究ステーションで捉えた、STEVEの双子。(Image: Ramfjordmoen Research Station)

そしてこちらは私たちの肉眼でも見える夜空の話。

夜空にかかる紫や緑の光はオーロラだけかと思いきや、違うタイプの現象もあるんだとか。アマチュア観測グループが2016年、空に紫と緑の大きな帯が出現する現象を発見し、「STEVE(スティーヴ)」と名付けました。

STEVEが出現するのはオーロラとだいたい同じタイミングですが、その色はオーロラによくある緑や青、赤といった色とはちょっと違います。またオーロラが数時間続くのに対し、STEVEは短時間で消えてしまいます。

この成り立ちについてはまだ完全にはわかっていません。しかし、過去のデータを分析した結果、かなり興味深いことが明らかになったんです。

続きはこちら↓

夜空に浮かぶ謎の紫、オーロラではない“なにか”の正体

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