Image: Google

確実に進化してきた。

スマートフォンとタブレットの中間的存在ともいえる折りたたみスマホですが、Googleから Pixel Foldの最新モデルが発表されました。その名も「Google Pixel 9 Pro Fold」。第2世代にして早くもProモデルへと進化したGoogleの折りたたみスマホですが、一体何が進化したのか。さっそく見ていきましょう。

1. ベゼルはより細く、ディスプレはより大きく見やすく

Image: Google

Pixel 9 Pro Foldですが、初代Pixel Foldと比べて1番進化を感じられそうなのが端末を開いたときのディスプレイサイズが7.6インチから8インチへと大きくなったことでしょう。

最新モデルはアスペクト比の変更により、端末を開いたときはさらに正方形っぽくなったほか、上下のベゼルが細くなったことで映画やドラマ、漫画などのエンタメコンテンツの没入感が向上。Googleマップで地図を確認したり、Chromeでウェブサーフィンをするときなどの作業効率もこれまで以上に捗りそうです。

Image: Google

また、個人的に折りたたみスマホの好きなところは、XのタイムラインやLINEの返信など、ちょっとした情報をチェックしたいときなどに外側ディスプレイが大活躍することですが、Pixel 9 Pro Foldはこの部分も進化していて、なんと外側ディスプレイはPixel 9 / 9 Pro と同じ6.3インチにサイズアップ。初代Pixel Foldの5.8インチと比べると、0.5インチサイズアップしました。内側も外側もより大画面になったのはまちがいなく正義です。

2. 第2世代にして「もっとも薄い折りたたみスマホ」に進化

Image: Google

折りたたみスマホで気になる人は気になる、端末を折りたたんだときの厚み問題ですが、なんとPixel 9 Pro Foldは現時点で(カメラの出っ張り部分を除いた米国製折りたたみスマホの中では)もっとも薄い折りたたみ式スマホとなりました。これ、折りたたみスマホ=分厚いといった常識を一気に覆しにかかってきました。

ディスプレイをたたんだときの厚みは10.5mmで、ディスプレイを開いたときの厚みは5.1mm。初代Pixel Foldもそれなりに薄かった印象(折りたたんだときは12.1mm、開いたときは5.8mm)でしたが、これならほぼ普通のスマートフォンと同じ感覚でズボンのポケットに入れて持ち運べるのでめちゃくちゃ便利ですね。

ちなみにPixel 9 Pro Foldの重さは257g。初代は283gだったので、軽くなってるのも嬉しい。

3. Pixel 9 Pro FoldはProなところとProじゃないところがある

Image: Google

Pixel 9 Pro Foldですが搭載チップはPixel 9 Proと同じTensor G4ということで、ウェブブラウジングやアプリの起動などが高速化されたほか、Googleの生成AI「Gemini」を利用することができます。

ただ、事前に知っておきたいのがカメラ性能に関して。LDAFセンサーや超広角、広角、望遠レンズを搭載している点についてはPixel 9 Proと共通してますが、それぞれのレンズの画素数や細かい性能に関してはPixel 9 Proの方が一歩リードしていて、Pixel 9 Pro Foldはそのへん差がみられるのでご注意を。

これから買うなら断然、初代よりPixel 9 Pro Foldの方がお得

Pixel 9 Pro Foldの価格は税込25万7500円〜。初代Pixel Fold(税込25万3000円)と比べると、ほぼお値段据え置きといえるので、購入を検討するなら断然最新モデルの方がお得といえます。なぜって内側と外側のディスプレイはさらに大きくなり、端末は超薄くなったことで持ち運びがずっと楽になり、最新AI「Gemini」も使えるわけですから。

初代Pixel Foldに初めて触れたときは、Googleが手がけた初の折りたたみスマホということもあり、デザインが美しく、触ってて楽しいデバイスである印象を受けましたが、Pixel 9 Pro Foldはそれらの部分にさらに磨きがかかったのに加え、他社の折りたたみスマホと比べてデザイン性や機能面でかなり攻めてきた様子がうかがえます。

初代Pixel Foldで気になった折り目もどれくらい改善されているのか気になりますが、とにかく1日でも早く触ってみたい。この1言に尽きます。

さすがGoogle、またワクワクさせてくれる、完成度の高いデバイスを出してきましたね。