【三浦泰年の情熱地泰】選手たちの「諦めない気持ち」に感動! やはり五輪は最高のスポーツイベントだ
やはり7月を締めくくり8月をスタートさせる話題は「パリオリンピック」であろう。
東京オリンピックがコロナ禍の影響により無観客で行なわれた事もあり、パリという素晴らしい街並みにびっしりと熱気溢れる中で行なわれている各競技は、本来は当たり前の事なのだが、人々に幸福感をもたらし感動を生んでいる。
まずは日本サッカーだ。男子も女子も順調にグループステージを突破。日本サッカー界の強化システムがしっかり世界へ向けて進んでいる事を証明している事になるのであろう。
【三浦泰年の情熱地泰】WBCの熱狂はスポーツ界にどんな影響を与える? エンタメ性抜群のバスケ界も見逃せない!
このあとがノックアウト方式になるが、男子は無失点で勝ち抜いた事もあり、スペイン相手に先に点を取られる展開が1つネガティブな状況になり得るが、万が一取られたとしても自分たちらしさを貫いてほしい。
女子は初戦スペインに逆転負けし、ブラジルにも先制されるという苦しい中で粘り強い戦いから逆転勝ち。19歳の谷川選手のゴールがチームに勢いを与えた。ワールドカップ優勝の歴史を持つ女子日本サッカー代表、世界を驚かせてほしい。サッカーはここからメダルへとなるが、全力で悔いのないよう戦ってほしい。
しかし、ここまでの競技の日本選手団に「アッパレ」だ。体操男子個人総合では20歳の岡慎之助選手が金メダル。歴史ある体操ニッポンが世代交代に成功し、メダルに内容を求める物なのかは分からないが、良い勝ち方で仲間をカバーし合い獲得した。
団体は奇跡の逆転だったが、中国が大きなミスをしても日本も同じように伝染してしまう可能性もあるのがスポーツだ。そこを見事乗り切った選手たちは、やはり凄い!
スケートボードも男女とも、素晴らしいパフォーマンスで金メダル。男子の堀米雄斗選手。女子は14歳の吉沢恋選手。
堀米選手はオリンピック2連覇。ここ一番で勝負強さを発揮した。この日のひとつの成功の為にどれだけ繰り返しトレーニングをしてきたのだろう…。その努力を感じさせるパフォーマンスだった。
そして、オリンピックになるとやはり日本の柔道の美しさを実感する。4年に一度、この心を再確認する事になってしまう。4年に一度は申し訳ないのであるが…。やはり柔道は日本の誇りである。是非、国技にと思う。
今回であれば「待て」の判定に明らかなミスジャッジでの敗戦から敗者復活戦での銅メダル。どんな精神をしているのか? そしてその後の振る舞い、言動も素晴らしい。疑惑の対戦相手との和解。永山竜樹選手。やはり日本人の心の象徴「柔道」なのであろう。
32歳でオリンピック初出場の橋本壮市選手。苦しい戦いで一度負けてから勝ち抜いての銅メダルは金と同じ。字の如く素晴らしい。柔道の粘り強よさ、そして、この銅メダルは一度負けてからの精神力を忘れてはいけない。やはり日本人のストロングは「最後まで諦めない」心なのだと思う。
話を戻すが、7位から最後の演技で金メダルを獲得したスケートボードの堀米選手。東京オリンピックからの2連覇はまさしく最後まで諦めない気持ちだった。
延長を何度も繰り返しギリギリの所で勝ち続けた柔道の永瀬貴規選手も、まさしく諦めない気持ち。普通は「もうイイや」と弱い自分が出てもおかしくない状況ではあるが、絶対に勝つという信念が感じられた。
そして別世界だったのが阿部兄妹。相手の必死の抵抗に傷だらけになりながらも金メダルを勝ち取った一二三選手。敗れた後に人目もはばからずに泣きじゃくった詩選手。どちらも根底にあったのは、「諦めない気持ち」だったに違いない。
僕は18歳でブラジルに渡った。サッカーで言えばクラッキ「天才」がたくさんいるブラジル。そして育成年代12歳で初めて日本のトップクラスのトレーニングに参加した。そこにはモンスターたちがゴロゴロいた。身体能力、走力、筋力、パワー、俊敏性を持った人たち。僕はその中のひとりではない。サッカーだけが上手いというサッカー小僧(笑)。
彼らとずっと一緒にやって来れたのは、僕が仲間として横に入れたのは、まさにこの「最後まで諦めない」という執念のような強い気持ちがあったからだと思う。明らかにすべての面で劣っていた僕は、この気持ちだけでサッカーの世界を生きてきた。
その化け物たちが世界に出て、オリンピックと言えばもっと凄いこのような相手と戦い勝るには「最後まで諦めない」しかないのだ…。
日本トップアスリートが必死に何がなんでも最後まで諦めないで勝ちたい!! そんな気持ちが伝わる「オリンピック」なのである。
サッカーは「ワールドカップ」があり、各競技も世界大会が増えている。そんな中で野球はパリでは競技として採用されず。さすがヨーロッパ…。やはりここはサッカーなのかな…。しかし、オリンピックはないが、野球もWBCが注目されている。
オリンピックの意味が以前より存在を問われるようになっているらしい。
どの大会も大きなスポンサーが存在し、スポーツとお金が大きな関わりを感じさせ、誰のためのオリンピックなのかを感じる人が多くなっているのも確かだと思う。
そんな中で選手は純粋で、それを支えるコーチやスタッフも必死であり、最後まで諦めないで選手は戦い、スタッフは支える。
そこには夢と感動があり、他人(ひと)を幸せに感じさせている。そして僕もそう感じるひとりだ。
オリンピックは、まだまだ前半戦。これから数多くの競技が見られる。日本の強みである「最後まで諦めない心」を持って、ひとつでも多くの真剣勝負と皆の憧れるメダルを見せてほしい。
そしてまた4年後、8年後と何十年も続く“最高のスポーツイベント”としていつまで愛され続けてほしい。
この後も目は離せない…。
2024年8月1日
三浦泰年
東京オリンピックがコロナ禍の影響により無観客で行なわれた事もあり、パリという素晴らしい街並みにびっしりと熱気溢れる中で行なわれている各競技は、本来は当たり前の事なのだが、人々に幸福感をもたらし感動を生んでいる。
まずは日本サッカーだ。男子も女子も順調にグループステージを突破。日本サッカー界の強化システムがしっかり世界へ向けて進んでいる事を証明している事になるのであろう。
このあとがノックアウト方式になるが、男子は無失点で勝ち抜いた事もあり、スペイン相手に先に点を取られる展開が1つネガティブな状況になり得るが、万が一取られたとしても自分たちらしさを貫いてほしい。
女子は初戦スペインに逆転負けし、ブラジルにも先制されるという苦しい中で粘り強い戦いから逆転勝ち。19歳の谷川選手のゴールがチームに勢いを与えた。ワールドカップ優勝の歴史を持つ女子日本サッカー代表、世界を驚かせてほしい。サッカーはここからメダルへとなるが、全力で悔いのないよう戦ってほしい。
しかし、ここまでの競技の日本選手団に「アッパレ」だ。体操男子個人総合では20歳の岡慎之助選手が金メダル。歴史ある体操ニッポンが世代交代に成功し、メダルに内容を求める物なのかは分からないが、良い勝ち方で仲間をカバーし合い獲得した。
団体は奇跡の逆転だったが、中国が大きなミスをしても日本も同じように伝染してしまう可能性もあるのがスポーツだ。そこを見事乗り切った選手たちは、やはり凄い!
スケートボードも男女とも、素晴らしいパフォーマンスで金メダル。男子の堀米雄斗選手。女子は14歳の吉沢恋選手。
堀米選手はオリンピック2連覇。ここ一番で勝負強さを発揮した。この日のひとつの成功の為にどれだけ繰り返しトレーニングをしてきたのだろう…。その努力を感じさせるパフォーマンスだった。
そして、オリンピックになるとやはり日本の柔道の美しさを実感する。4年に一度、この心を再確認する事になってしまう。4年に一度は申し訳ないのであるが…。やはり柔道は日本の誇りである。是非、国技にと思う。
今回であれば「待て」の判定に明らかなミスジャッジでの敗戦から敗者復活戦での銅メダル。どんな精神をしているのか? そしてその後の振る舞い、言動も素晴らしい。疑惑の対戦相手との和解。永山竜樹選手。やはり日本人の心の象徴「柔道」なのであろう。
32歳でオリンピック初出場の橋本壮市選手。苦しい戦いで一度負けてから勝ち抜いての銅メダルは金と同じ。字の如く素晴らしい。柔道の粘り強よさ、そして、この銅メダルは一度負けてからの精神力を忘れてはいけない。やはり日本人のストロングは「最後まで諦めない」心なのだと思う。
話を戻すが、7位から最後の演技で金メダルを獲得したスケートボードの堀米選手。東京オリンピックからの2連覇はまさしく最後まで諦めない気持ちだった。
延長を何度も繰り返しギリギリの所で勝ち続けた柔道の永瀬貴規選手も、まさしく諦めない気持ち。普通は「もうイイや」と弱い自分が出てもおかしくない状況ではあるが、絶対に勝つという信念が感じられた。
そして別世界だったのが阿部兄妹。相手の必死の抵抗に傷だらけになりながらも金メダルを勝ち取った一二三選手。敗れた後に人目もはばからずに泣きじゃくった詩選手。どちらも根底にあったのは、「諦めない気持ち」だったに違いない。
僕は18歳でブラジルに渡った。サッカーで言えばクラッキ「天才」がたくさんいるブラジル。そして育成年代12歳で初めて日本のトップクラスのトレーニングに参加した。そこにはモンスターたちがゴロゴロいた。身体能力、走力、筋力、パワー、俊敏性を持った人たち。僕はその中のひとりではない。サッカーだけが上手いというサッカー小僧(笑)。
彼らとずっと一緒にやって来れたのは、僕が仲間として横に入れたのは、まさにこの「最後まで諦めない」という執念のような強い気持ちがあったからだと思う。明らかにすべての面で劣っていた僕は、この気持ちだけでサッカーの世界を生きてきた。
その化け物たちが世界に出て、オリンピックと言えばもっと凄いこのような相手と戦い勝るには「最後まで諦めない」しかないのだ…。
日本トップアスリートが必死に何がなんでも最後まで諦めないで勝ちたい!! そんな気持ちが伝わる「オリンピック」なのである。
サッカーは「ワールドカップ」があり、各競技も世界大会が増えている。そんな中で野球はパリでは競技として採用されず。さすがヨーロッパ…。やはりここはサッカーなのかな…。しかし、オリンピックはないが、野球もWBCが注目されている。
オリンピックの意味が以前より存在を問われるようになっているらしい。
どの大会も大きなスポンサーが存在し、スポーツとお金が大きな関わりを感じさせ、誰のためのオリンピックなのかを感じる人が多くなっているのも確かだと思う。
そんな中で選手は純粋で、それを支えるコーチやスタッフも必死であり、最後まで諦めないで選手は戦い、スタッフは支える。
そこには夢と感動があり、他人(ひと)を幸せに感じさせている。そして僕もそう感じるひとりだ。
オリンピックは、まだまだ前半戦。これから数多くの競技が見られる。日本の強みである「最後まで諦めない心」を持って、ひとつでも多くの真剣勝負と皆の憧れるメダルを見せてほしい。
そしてまた4年後、8年後と何十年も続く“最高のスポーツイベント”としていつまで愛され続けてほしい。
この後も目は離せない…。
2024年8月1日
三浦泰年