公開直前!『ヒロアカ THE MOVIE ユアネクスト』 1人2役の三宅健太に宮野真守「普通じゃできない」
『週刊少年ジャンプ』で連載中の人気漫画『僕のヒーローアカデミア』。その劇場版作品第4弾となる『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』が明日8月2日に公開される。7月24日には「ジャパンプレミア」が行われ、山下大輝さん、岡本信彦さん、三宅健太さん、宮野真守さん、生見愛瑠さんが登壇した。

かつて“平和の象徴”と呼ばれたNo.1ヒーロー・オールマイト(CV:三宅健太)。今回はそのオールマイトと瓜二つのヴィラン・ダークマイトが登場する。オールマイトに憧れてヒーローを目指す緑谷出久、爆豪勝己を演じている2人にも複雑な思いがあったようで…。

「全編に渡ってイライラするよね(笑)、同じような雰囲気で、同じような声で違うことを喋ってくるので。なんだこいつはという」(爆豪役・岡本信彦さん)

「本当ずっとでしたね。だからこそ、三宅さんの芝居力をひしひしと感じました。同じ声、フォルムも似ている、三宅さんが演じている。そして僕は一緒に録ったんですが、全然別のキャラクターに聞こえてくるというか。だから三宅さんのお芝居って、説得力がすごいんだなと思いました」(緑谷役・山下大輝さん)

そう聞いた三宅さんは「いやぁ、もう汗が止まらないですよ、嬉しすぎて」と笑顔。これまでの劇場版ではオールマイトとしてサポート役に回ることが多く、「ひさびさに今回喋るんだぁ僕」と思って意気込んでいたそうだが、まさかの悪役「ダークマイト」。演じ分けるにあたっては原点に帰ることを心がけたという。

「オーディションで初めてオールマイトのセリフ、まだ作品もキャラクターも何も分かっていないときの、ある種空っぽな自分に巻き戻して試しにやってみたら、意外といけるんじゃないかと。一番黎明期の、オールマイトになりきれない自分に巻き戻った感じで作ってみたんですよね」

三宅さんと22年の付き合いになるという宮野さん(ジュリオ・ガンディーニ役)も「とても大変だったと思うんです」と慮る。

「演じるほうは1人の人間が2つの人格を入れて、普通に考えたらすごく難しいことをやっているのに、映画を観ていただいたら分かるんですが、別の人なんですよ。これは普通じゃできない、集中して覚悟を持ってやらないとというのは、やっぱすごいなと思います」

アニメの大ファンという生見愛瑠さん(アンナ・シェルビーノ役)は、三宅さんから「すごく達者でございました」、宮野さんからも「この子すごいのよ」と褒められると「いやいやいや」と謙遜。他のキャラクターの声がある程度入った状態でのアフレコだったそうで「どうやって声を出しているんだろうと思って、収録現場見てみたかったです」と話す。

さらに連載の中では緑谷と爆豪の関係性の変化にも注目が集まっているが、今回の作品でも共闘する機会があるそう。「ヒーローとして認めあっているのかな」(岡本さん)「話し合わずにお互い一番最善の戦い方ができるというのが成長しているところ」(山下さん)と、演じる側もキャラクターの進化を感じ取っている様子。

「劇場版は4作目になります。色んな思いを積み重ねてきて、各キャラクターそれぞれが本当に成長を見せてくれます。でもその成長の見せ方というのは個性的で、それぞれの成長があるので、そういったところをぜひ観ていただきたい。そしてゲストキャラクターのお二人が、彼らの新しい成長を引き出してくれるところも見どころでして、いつもよりも華やかな映像になっているのではと思います。皆さんもぜひ気持ちをアゲて観ていただけると非常に楽しめるのでは。瞬きせず、見逃さず、観てもらえたら嬉しいです」(山下さん)




『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』は、2024年8月2日(金)から全国の映画館で公開される。