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【第1話】から読む。

前回からの続き。私(マリ)には、夫のヨウヘイと息子のハルキがいます。数ヶ月前に敷地内同居の義両親が、義妹のトモカちゃんと4人の子どもを引き取ることにしたと知らせてきました。しかしなぜか子どもたちの世話を、他人である私に都合よく託そうとしてきます。そしてこの件をきっかけに夫がいかに私の人生を尊重せず、軽視してきたかが分かってしまいました。話し合いを経て夫とは離婚することになり、ひとり暮らしのハルキにはふたりで報告に行きました。



子どもたちを施設に預けたトモカちゃんは、あれから義実家で暮らしているそうです。義両親のその後のことも聞いてみたい気持ちはありましたが、もう私には関わりのない家のことです。これ以上首を突っ込むのはやめておきました。



最後の話し合いで夫に「また2人で」「一緒に」と言われたとき、私は思ったのです。「もう一緒に頑張れない」「2人で新しい関係を創ろうと思えない」と……。そしてどこかスッキリしたのです。迷いが消えた私は、夫にそう告げて離婚しました。



ヨウヘイとの関係は穏やかに会話ができるまでに戻りました。一見、普通の夫婦に見えることでしょう。はたから見れば「どうして離婚したの?」と思われるかもしれません。けれどもう私の気持ちが戻ることはありません。

あらためて夫婦の関係を創りあげていこうと思えない以上、私は一緒に生活する意味を見出すことができませんでした。ただ婚姻関係は解消しても、私たちがハルキの両親であることに変わりはありません。これからもハルキの父親と母親として協力はしていきたいと思います。

原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・井伊テレ子