好調を維持している古橋。(C)Getty Images

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 プレシーズンマッチでの好調ぶりを考えれば、手放すことはできないだろう。

 セルティックのブレンダン・ロジャーズ監督は、新シーズンも古橋亨梧をしっかり手元に残しておきたい考えだ。日本帰国の噂もあったストライカーを「絶対に失いたくない」と話した。

 2023-24シーズンの古橋は、公式戦で19ゴールをマークした。悪くない数字だが、アンジェ・ポステコグルー体制での2シーズンと比べてペースダウンしたことは確かだ。監督交代でスタイルが変わった影響を指摘する声があったのは周知のとおりである。

 それだけに、浦和レッズからの関心など、去就を巡る報道も浮上した。しかし、プレシーズンが始まって、古橋は5得点とゴールを量産中。地元紙『Daily Record』によると、ロジャーズはどんな金額でも古橋を売らないかと問われ、「イエス。我々は(ストライカーが)ひとり(だけ)だ」と答えた。

「本当にプレシーズンを通じて違う選手のようだったと言わなければならない。とにかく良かった。初日からね。本当に良い状態で戻ってきた。本当に幸せそうだし、とても、とてもハードワークをしている。動いて、走って、我々が彼から見たいと思うことをすべてしている。プレーしているときの彼の幸せが分かるだろう。ゴールも決めている。チームのためにとても、とてもハードワークしている。絶対に失いたくない」
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 昨季後半戦でレンタルしていたアダム・アイダの買い取りなど、セルティックはストライカーの補強が注目されている。長丁場のシーズンを古橋ひとりで戦い抜くことは考えられないだろう。一方で、サポーターからも人気で、好発進を切った古橋が再び評価を高めているのも確かなようだ。

 一部で衰えとも指摘された古橋が、新シーズンに再び躍動できるように期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部