カンヌ国際ゲーム祭におけるフランス年間ゲーム大賞の中級ゲーム部門で大賞を受賞したボードゲーム「ファラウェイ」の日本語版が2024年6月27日に登場しました。ルールはシンプルでありながら戦略性の高いゲームとのことで、実際にGIGAZINE編集部3人でプレイしてみました。

ファラウェイ 日本語版 (橙:通常色) - Engames Shop

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・目次

◆内容物

◆プレイ準備

◆ゲームの勝敗条件

◆ゲームをプレイしてみる

◆得点計算

◆まとめ

◆内容物

ファラウェイのパッケージはこんな感じ。



プレイ人数は2〜6人、対象年齢は10歳以上、プレイ時間は25分が想定されています。



内箱の側面にはファラウェイに関わったスタッフの顔写真やメッセージが記されていました。



内容物はルール説明書、得点計算などの早見表、聖地カード45枚、地域カード68枚、得点記録用紙が1冊です。



◆プレイ準備

まず地域カードをよくシャッフルし、各プレイヤーに3枚ずつを手札として配ります。



残った地域カードは中央に山札として置き、プレイヤーの人数+1枚を場にめくります。今回は3人でプレイするので、4枚をめくって並べました。



次に、聖地カードをシャッフルし、地域カードの山札の横に置きます。これで準備完了。



◆ゲームの勝敗条件

「ファラウェイ」は「地域の探検」「聖地の発見」「探検の終了」という3つのフェイズを1ラウンドとして、8ラウンド進めたらゲームが終了します。並べた地域カードに書かれている得点を集め、最終的に一番多くの得点をゲットしたプレイヤーが勝利となります。

地域カードには左上に数字があり、右下に得点条件が書かれています。例えば以下のカードでは「夜のカード1枚につき3点」という効果を持ちますが、その上に書かれているのは効果の発動条件。聖地カードや地域カードにはゴールドログ(植物)・オキコ(動物)・ウドゥ(鉱物)の資源アイコンが書かれており、そのアイコンの種類と数を満たしていないと、効果を発動しません。



ゲームでは、手札から出した地域カードを8枚まで、順番に並べていきます。詳細は後述しますが、得点計算は「最後に並べたカードから出した順番と逆に計算をする」というシステムになっているので、どの順番でカードを出すのかが戦略の鍵となります。

◆ゲームをプレイしてみる

「地域の探検」では、3枚ある手札のうち1枚を伏せて置きます。



全員が手札から1枚出したら、伏せたカードを一斉にめくります。この時に注目するのが、左上の数字です。



次に「聖地の発見」フェイズですが、1ラウンド目は省略。続く「探検の終了」フェイズで、場に出したカードで左上の数字が小さい人から、場にある地域カードを1枚選び、手札を補充します。全員が地域カードを引いた後は場に残った地域カードを取り除き、山札から4枚引いて場に並べ、1ラウンド目を終了します。



2ラウンド目の「地域の探検」フェイズで、1ラウンド目に出したカードの右に手札から選んだ1枚を伏せて置きます。



そして、全員が手札から1枚出したら、伏せたカードを一斉にめくります。この時、前のラウンドで出したカードよりも大きい数字を出したプレイヤーは、続く「聖地の発見」フェイズを処理します。例えば以下の場合だと、1ラウンド目で出した数字は「28」で、2ラウンド目はより大きい「33」だったので、「聖地の発見」フェイズを処理できます。



「聖地の発見」フェイズでは、聖地カードを引くことができます。基本は1枚のみですが、場に出しているカードに地図アイコンがある場合は、その地図アイコンの数の分だけ追加で引くことができます。



聖地を引いたら、「探検の終了」フェイズに移行します。手札の補充を行ったあと、「聖地の発見」フェイズで聖地カードを引いた場合は、並べた地域カードの上に配置します。もし聖地カードを複数枚ゲットしていた場合は、1枚だけ選んで配置し、残りは山札に戻します。



あとは「地域の探検」「聖地の発見」「探検の終了」を繰り返し、地域カードをどんどん並べていきます。



地域カードを8枚並べたら、そのラウンドでゲームは終了します。



◆得点計算

得点計算をするため、まず並べた8枚の地域カードをすべて裏返します。



そして、最後に並べたカードから表にめくっていき、各カードに書かれている得点条件を見て計算します。例えば以下のカードは、黄色か青色のカード1枚につき3点をゲットできるというもの。ただし、発動するためにはゴールドログが3つ表示されている必要があります。



この時点で表になっているカードはこんな感じ。ゴールドログのアイコンは聖地カードに2つありましたが、あと1つなかったため、このカードの得点は不成立となりました。つまり0点です。



次のカード、つまり7枚目のカードは「ウドゥ2つとゴールドログ1つ」があれば12点をゲットできるというものでした。



聖地カードを見ると、ちゃんとウドゥ2つとゴールドログ1つが表示されていました。得点を獲得する条件を満たしていたので、12点ゲット。



こんな感じでカードを順番にめくりながら、その都度得点計算を行います。今回は、5枚目と6枚目に地図アイコンの数に応じて得点をゲットできるカードを置いており、同時に地図アイコンもたくさん集めていたので、点数を伸ばすことに成功。



8枚のカードの得点を合計し、最後に聖地カードの得点を加えて、最終的な得点を算出します。



今回優勝したプレイヤーのカード配置はこんな感じ。ウドゥを得点源とするカードを1枚目と2枚目に置き、その後にウドゥのアイコンが書かれたカードを配置する作戦でした。これによって、「ウドゥのアイコンがめくれて表示されてから、ウドゥ由来の得点をたくさんゲット」という展開が実現。まさに順番を読んだ上での戦略がぴたっとはまった形になりました。



「小さい数から大きい数を出し続けることで聖地カードをたくさんゲット」という戦略を練っていたプレイヤーは、聖地カードによる得点をしっかり狙ったものの、数の小さい地域カードは得点力が弱い傾向があり、いまひとつ点数がのびなかった模様。



◆まとめ

実際に「ファラウェイ」をプレイしてみると、ルールはめちゃくちゃシンプルでボードゲームに慣れていない人でもすぐに理解できる内容ですが、得点計算のシステムがやや複雑で戦略性が高く、奥の深いゲーム性になっていると感じました。3人でプレイして1ゲームにかかったのは約30分ほどで、慣れてしまえばサクサク進められ、カードに書かれた数による駆け引きがあり、何度もプレイしたくなるゲームといえます。ただし、机の上にカードを並べる必要があるので、プレイするにはある程度のスペースが必要になります。

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