[7.24 パリ五輪グループD第1節 マリ1-1イスラエル パリ]

 パリオリンピックの男子サッカー競技は24日、グループリーグ第1節を行い、日本と同じD組の残り1試合はイスラエルとマリが1-1で引き分けた。この結果により、初戦を5-0で制したU-23日本代表が単独首位で第1節を終了。日本は27日の次節でマリに勝てば、最終節を待たずにベスト8入りが決まる状況となった。

 日本がパラグアイを5-0で破った直後に行われた一戦。日本が27日の第2節で戦うマリは4-3-3、30日の第3節で戦うイスラエルは4-4-2の布陣で臨んだ。

 試合の立ち上がりは身体能力と練度の高さを兼ね備えるマリが圧倒した。前半5分、右SBアメド・ディオマンデが右サイドMFブライマ・ディアラとのワンツーから攻め上がると、クロスに走り込んだセンターFWチェイクナ・ドゥンビアが振り向きざまにシュート。これはイスラエルGKオメル・ニロンのスーパーセーブに阻まれたが、さっそくビッグチャンスを作った。

 だが、一方のイスラエルもCBのスタブ・レムキンら守備陣が奮闘し、劣勢を耐え抜くと、徐々にエースFWドル・トゥルジェマンのポストプレーなどで戦況を打開。ザルツブルクで欧州CLを戦う左サイドMFオスカル・グルーフも随所でボールに関わり、次第に拮抗した展開となっていった。

 そうして迎えた後半10分、ハーフタイムの2枚替えで勝負に出たイスラエルが試合を動かした。味方のバックパスをあえて高い位置でサポートしたCBショーン・ゴールドバーグが持ち運び、左サイドにパスすると、10番のグルーフがカットインから右足シュート。これはGKラシーヌ・ディアラに一度は防がれたが、こぼれ球をクリアしようとしたDFアミドゥ・ディアロのキックがゴールに吸い込まれ、オウンゴールとなった。

 だが、ビハインドとなったマリもすぐに取り返した。後半18分、左サイドを攻め上がったウイングのFWティエモコ・ディアラが縦に行くと見せかけ、カットインからゴール前にクロスボールを送ると、これにドゥンビアが反応。前半に1度、後半にも1度ビッグチャンスを逃していたエースがヘディングシュートを叩き込み、1-1に追いついた。

 その後は両チームとも交代選手を使いながらハイレベルな攻防が続いたが、互いにゴールを奪えないままタイムアップ。互いに勝ち点1を分け合う結果に終わった。