「灯油タンクと言えば赤」は東日本だけだった(画像はイメージ)

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 【最近気になる注目ワード・46】寒い冬の季節に活躍することが多い、灯油を入れるポリタンク。「ポリタンクは何色か」と聞かれて、思い浮かぶのは赤だろうか? 青だろうか? 実は、地域によってポリタンクの色は異なっている。今回は、なぜ地域によって色が違うのかを紹介していこう。

●あなたの家のポリタンクは何色? 地域によって色が違う謎に迫る



 そもそも灯油を入れるポリタンクの色に既定はなく、不透明であれば何色でも問題ないようだ。

 実際に使われているポリタンクの色についてネット上の声を見てみると、「赤」と答えた地域は関東・甲信越と東北。もともとは白いポリタンクを利用していたが、飲料水も白いものを使っていたため、間違えないように色付きが増えたという説が挙がっている。なぜ赤で定着したかというと、昔から赤は「危険」を意味する色だったからだ。

 一方で、関西のポリタンクの色は「青」が普通のよう。なぜ関西では「青」になったのだろうか。実は昔は関西でも赤い顔料が使われていたが、赤い顔料に含まれる鉛が人体に悪影響があるとのことで禁止に。また赤い顔料の価格が高騰したため、安価な青の顔料に切り替えたと言われている。

●なぜか北海道も「青」



 しかし関西だけでなく、なぜか北海道も「青」が多い。北海道では「青」が優勢であるものの、赤のほかにも茶色や緑・灰色などさまざまな色のポリタンクが売られている。

 以前「北海道放送」では、なぜ北海道では青のポリタンクが多いのかを、実際にホームセンターへ行ったり、ポリタンクを製造している工場へ行ったりして調査していた。

 北海道で青が流行った理由は、関西と同じく青が安価だったからという説が有力。そして、当時力を持っていた店が青のポリタンクを取り扱っていたために、青がメインで普及したとされている。

 ポリタンクひとつをとっても、地域によって特色があることがわかった。旅行などで別の地域を訪れたときは、さまざまなモノの色の違いをチェックしてみるのも面白いかもしれない。(フリーライター・井原亘)

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■Profile

井原亘

元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている