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 気候危機が、昆虫の色と性生活を変えるかもしれないという考え方が示された。オーストラリアのシドニーにあるマッコーリー大学の研究によると、地球の気温が上昇すると、昆虫の色が薄くなり、最終的には交尾の相手をお互いが見つける能力に影響をきたす可能性があるそうだ。

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 エコロジー・アンド・エボリューション誌に発表された研究で、著者のマリエラ・ハーバーシュタイン氏は「昆虫は気候変動に反応しているから心配する必要はないと喜ぶことができる一方、翌日私たちはこう目を覚ますかもしれません。『識別するのに重要な色が失われた彼らは相手を見つけることができない』とです」と述べた。

 ハーバーシュタイン氏は専門家の間では、ゾウリムシが暑い気候の中でメラニン色素の生成量が減り、その結果明るい、薄い色になるという説が有力と続けた。

 ちなみに2016年の研究では、北米の山岳地帯に生息するモンキチョウが気温の上昇により色白になったことが判明した一方、1953年から2013年の間に博物館から収集された800以上のチョウに関する追跡調査では時間の経過と共に羽の色が濃くなった標本もあることがわかっている。

(BANG Media International/よろず~ニュース)