西尾がパリ五輪に向けて自信をのぞかせた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 今こそ“組織力”を見せる時だ。

 U-23日本代表は現地7月19日、フランス・マルセイユでトレーニングを実施。練習後、DF西尾隆矢(セレッソ大阪)が、チームが持つ力に自信をのぞかせた。

 大岩ジャパンは17日に国際親善試合でU-23フランス代表と対戦。25分に藤田譲瑠チマのゴールで先制も、後半開始早々の47分に失点し、1−1でドローに終わった。

 内容では、なかなか思うように攻撃の形を作れず、守勢に回る展開に。しかし、そのなかでも守備ではまとまりがあり、最後の局面で自由にやらせず。パリ五輪の金メダル候補を相手に最少失点に抑えられたのは収穫とも言える。
【厳選ショット】五輪前最後のテストマッチ!藤田のシュートで先制も最終スコアはドローに!|U-23日本代表 1ー1 U-23フランス代表
 西尾は「どの大会もそうですけど、やっぱりトーナメントになってくるにつれてサッカーって何が起きるかわからないスポーツなので、よりチーム力がすごく大切になってくる」と組織としての力が重要だと語る。

 オーバーエイジ枠のタレントを擁するフランス相手に善戦できたのも、このチームで長い時間をかけて積み上げてきたモノの成果だろう。それは西尾も実感している。

「正直、今はすごく良いチームになっている。よりどんどん良いチームになっていってるなというのも実感するので、あんまりチーム力のところでの心配はないです」

 続けて、「だからこそ、フランス戦を終えて、いろいろ課題も出ましたし、大会前にフランスとできたということはすごいいい収穫だったので、そこを全員で選手だけでもやっぱコミュニケーション取って、改善するとこは改善して、初戦に向けて良い準備をしないといけないと思います」とパリ五輪初戦に向けて闘志を燃やした。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)