シートベルトに付いてる「謎のボタン」何の意味? 「大切なモノ」だった? 意外と知らない役割とは
シートベルトについている丸いボタン、実は重要な役割があった!
シートベルトには小さな丸いボタンのような部品が付いているのですが、普段全く意識していない人は多いかもしれません。
この丸い部品は一体どのような役割をしているのでしょうか。
【画像】「えっ…!」 これが「丸いボタン」の備わる理由です!(24枚)
クルマに乗る際、必ず装着しているシートベルト。よく見ると、差し込む用の金具のすぐそばに、丸いボタンのような部品がついています。
普段あまり気に留めない人が多いかと思われますが、この部品は一体どのような役割があるのでしょうか。
そもそも、シートベルトには各部品それぞれに名前がついています。
シートベルトに付いているT字型の金具の名称は「タング」または「タングプレート」です。
タングは英語で「TONGUE」と表記され、日本語でいう「舌」を意味しています。
一方で、タングを差し込む部品のことは「バックル」と呼ばれています。
バックルはベルトやバッグ時計などの留め金にも用いられている名称です。
そして、このタングの付近にある謎の丸いボタンの名称「タングストッパー」です。
タングはベルトを通すように取り付けられているため、ストッパーがないとずり落ちてしまう構造となっています。
そこで、この丸い部品は名称の通り、タングが下にずり落ちるのを防ぐためのストッパーとしての役割を果たしています。
また、タングストッパーによりタングが常に固定の位置に設置されるようになります。
そのため、シートベルトを装着する際にすぐにタングの場所に手を伸ばすことができるという利便性も。
このように、普段あまり意識されていない「タングストッパー」ですが、実は大きな役割を果たしていたのです。
そのため、もし壊れてしまうとなかなかに不便。
実際にSNSでは、「タングストッパーが壊れていると不便でストレスになる」といった声があげられています。
そもそも、タングストッパーは壊れやすかったりするのでしょうか。
これについて、都内の整備工場のスタッフは次のように話しています。
「タングストッパーが壊れるという例はあまり聞きませんね。頻繁に壊れるような部品ではないと思います」
タングストッパーの構造は、シートベルトの上下を丸い部品で挟むような形になっています。
そのため丈夫な造りになっており、本来取れるというようなことはないとのこと。
しかし、ドアの間に挟んでしまい、その強い衝撃で壊れてしまうことが度々あるようです。そんな時、自分で修理することは可能なのでしょうか。
前出のスタッフは次のように話しました。
「シートベルトを挟む部品が両方とも揃っているのであれば可能だと思います。
カチッとはめるだけなので、手順としてはそんなに難しくないです」
部品が揃っている場合は自分でも修理できますが、もし部品がない場合は、ネットでメーカーの純正品を購入することも可能です。
また、SNSでは「衣服のボタンを縫い付けた」など、別のもので代用している人もいるようでした。
ちなみに、タングストッパーと名前が似ている部品として、「シートベルトストッパー」というものがあります。
シートベルトストッパーとは、自分の欲しい長さ分だけシートベルトを引き伸ばしたところで、長さを固定させるための道具です。
シートベルトの引き締めが苦手な人や妊婦さんなど、ベルトを少しゆるい状態で装着したい人におすすめです。
ただし、あまりに緩めすぎると、シートベルトとしての効力が半減されてしまい、事故の際に体を投げ出されてしまうなどのリスクがあるので注意が必要です。
※ ※ ※
シートベルトについている謎の丸い部品は「タングストッパー」だということが分かりました。
タングストッパーがないと、ベルトの挿入部であるタングが固定されず、下までずり落ちてしまい不便になってしまいます。
壊れにくい部品ではありますが、万が一取れてしまった場合でも、部品があれば簡単に装着することができます。
他にもボタンなどで代用したりできるので、壊れたときは試してみるといいかもしれません。