[7.17 国際親善試合 U-23日本 1-1 U-23フランス トゥーロン]

 U-23日本代表は17日、パリオリンピック前最後の親善試合で開催国U-23フランス代表と対戦し、1-1のドロー。前半25分にMF藤田譲瑠チマが先制ゴールを決めるが、後半2分に追いつかれた。

 日本は4-3-3の布陣を敷く。GKは小久保玲央ブライアン、4バックは左からDF半田陸、DF木村誠二、DF高井幸大、DF関根大輝。アンカーはMF藤田、インサイドハーフは左がMF三戸舜介、右がMF山本理仁。前線3人は左からFW斉藤光毅、FW藤尾翔太、平河悠が並んだ。

 ティエリ・アンリ監督が率いるフランスは、直近の試合でパラグアイに4-1、ドミニカ共和国に7-0と五輪出場国から2連勝。中盤ダイヤモンド型4-4-2の布陣で、GKはギヨーム・レステ、4バックは左からDFアドリエン・トリュフォー、DFカステッロ・ルケバ、DFロイク・バデ、DFキリアン・シルディリア。アンカーにMFクアディオ・コネ、サイドハーフは左がMFジョリス・ショタール、右がMFエンゾ・ミロ。トップ下にFWマイケル・オリーズ、2トップはオーバーエイジコンビのFWアレクサンドル・ラカゼットとFWジャン・フィリップ・マテタが入った。[両スタメン&布陣]

 日本は序盤から攻め立てられる。前半8分、14分とラカゼットにゴールを脅かされるが、相手のミスに助けられた。日本は前線からの守備が徐々にハマっていくと、前半25分に均衡を破る。

 最前線で藤田のプレスから藤尾がボールを奪取。ボールを受けた三戸がPA手前でキックフェイントからヒールパスで落とすと、最後は藤田が冷静に右足シュートを放つ。ゴール右隅に流し込み、開催国から先制ゴールを奪ってみせた。

 前半36分、日本が追加点をチャンスを掴む。山本のスルーパスを受けた三戸が左サイドを突破。PA左ライン上でロッコと対峙すると、ロッコのハンドを誘発した。だが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックから主審がモニターで確認し、三戸のロッコへのファウルが認められ、ノーゴールとなった。

 前半残り時間で日本は再び守勢に回るが、前半は1-0で折り返す。ハーフタイムでは3枚替え。木村、関根、藤尾が下がり、DF西尾隆矢、DF大畑歩夢、FW細谷真大が出場。半田が右SBに移動し、大畑は左SBに入る。細谷はそのまま1トップの位置に立った。

 後半2分、日本は同点ゴールを食らう。後方のロングキックを最前線のラカゼットが落とす。日本は2CB間にズレが生じると、オリーズに鋭い左足ミドルを打たれ、1-1と追いつかれた。

 日本は後半17分に3枚目のカードを切る。斉藤を下げ、FW佐藤恵允が入った。直後には佐藤がドリブル突破からカットイン。しかし、相手のカットに遭い、ボールは奪われた。

 フランスは後半26分に3枚替え。ラカゼット、マテタ、オリーズを下げ、MFラヤン・シェルキ、FWアルノー・カリムエンド、MFデジレ・ドゥエが入る。一方、日本も直後に山本に代えてMF川崎颯太が投入された。

 フランスは後半28分に決定機。左サイドの突破からグラウンダーのクロスが上がると、ファーサイドにカリムエンドが詰める。しかし、日本は大畑が冷静に対応。至近距離のシュートをブロックし、ピンチを切り抜けた。

 日本は終盤までフランスの猛攻を浴び続けるが、守備陣が奮闘。後半43分には三戸が下がり、トレーニングパートナーのMF佐藤龍之介が出場した。

 試合はそのまま終了して1-1のドロー。一週間後の24日、日本はパリ五輪グループリーグ初戦でパラグアイと対戦する。

(取材・文 石川祐介)