散らかした家族が自分で片づけるコツ3つ。全員が「定位置」を把握するのがポイント
自分ひとりで片づけをしても、家族のだれかが散らかしてしまい、ストレスをためてしまうことも…。でも、使いやすく元に戻しやすい片づけのベースがあれば、散らかした人が片づけたりと、すっきりを継続することができます。そう教えてくれたのは、整理収納アドバイザーの資格をもち、インスタグラムでラク家事のコツを発信しているこはまゆうさん。家族みんなが片づけをするようになる効果的な方法を教えてもらいました。
1:収納場所は、家族に「相談」をして決める
家族がいる場合、整理収納の仕組みは家族全員でつくっておくことが大切だと、こはまさんは考えています。
「せっかくすっきり整った収納をつくっても、ひとりで決めてしまうと家族全員が自分事として片づけをしなくなってしまい、キレイな状態をキープしにくくなってしまうんです。ひとり暮らしであれば自分が場所をわかっていれば問題ありませんが、家族にも場所を知っていてほしい場合は、“自分ひとりが知っている状態”を避けなければなりません。
でも自分が決めた場所を、『ここに片づけてよ』と方的に伝えるとどうしてもやらされているというマイナスな感覚になってしまう家族もいるかもしれません。
そこで、収納をつくる際には、まず家族に相談をすることにしました。『ここに収納をつくりたいんだけど、どう思う? 使いやすいと思う?』などと声がけをすることで、自分事として捉えてもらいやすくなります。
全員にぴたりとハマる整理収納の正解はないので、自分たちが無理なくできるスタイルを見つける姿勢をもつことが大切です」
2:ストック類は家族の目に留まるところで、まとめて管理する
日用品や文房具などのストック類は、今使っているものとストックとそれぞれ分けて管理することで、在庫数が把握しやすくなり、買い物の重複を防ぐことができるようになります。
「わが家では日用品のストックは最低限しかもたないようにしています。紙類やウェットティッシュなどの日用品はいつも少量のストックをキープするようにしておき、それらはすべて1か所にまとめて管理しています。
このように、家族全員がストックの在庫数をひと目で把握できる仕組みをつくっておくと、買い物時にうっかり在庫の有無を忘れていても家族のだれかが覚えているので、だれかが重複して買ってしまうことも防げます。
家族全員がわかりやすいように仕分け方を工夫したら、家族全員が自分事として家事を行うようになりました」
3:なにがどこにあるか定位置を「ラベリング」しておくと家族も戻しやすい
「ものの定位置をラベリングするのも収納においてはおすすめのテクです。これをすることによって、家族が場所を把握しやすいだけではなく、定位置へ戻そうという意識が芽生え、ほかのものを置きにくくなり散らかりにくくなるんです。
とくに中身の見えない箱や、同じ種類の収納ボックスが並んでいるような場合、ラベリングをせずに保管してしまうと、瞬時になにがどこに入っているかわかりにくくなり、片づけることが面倒くさくなってしまいます。
ひとつひとつにラベリングする作業は、最初だけ少し手間がかかることもあり、面倒くささを感じましたが、実際に取り入れてみたら家族から『〇〇ってどこにあったっけ?』と聞かれることもなくなり、ラベリングの重要性と快適さを実感できました」
家のことをすべてひとりで抱え込んでしまうと、自分の負担が増えてしまいますが、家族が把握できる仕組みをつくっておくことが、家事効率がアップする一歩です。