直進もOKな「道なりカーブ」に要注意!? 「ウインカー」は出すべき? 気になる進み方&「道交法的」に正しいのは?
道なりだけどカーブの場合、ウインカー出す?出さない?
直進も可能な大きくカーブする道路を道なりに曲がる時、ウインカーを出すべきかどうか迷うドライバーが多いようです。
一体どちらが正しいのでしょうか?
クルマやバイクを運転していると、信号や道路標識などで迷うことがあります。
【画像】「えっ…!」これが「“うっかりやっちゃう”交通違反行為」です!(33枚)
そのなかの1つとして挙げられるのは、道なりに大きくカーブした道路でウインカーを出すべきかどうかです。
2023年10月28日、「ユズリアイ|安全運転補完計画」というアカウントがX(旧Twitter)に赤いクルマが右カーブを曲がるイラストを投稿し、右ウインカーを出すべきかどうか議論を呼びました。
このイラストでは、右カーブに他の道路が垂直に接続しており、アルファベットの「r」のような形の道路が描かれています。
カーブにはセンターラインがあり、接続する道路側には停止線があります。
投稿に対してユーザーからは「道なりなので合図は出さない」「センターラインがある方が優先だから出さなくていい」といった意見がある一方、「前のクルマが出していたら出す」「接続する道路からクルマが合流してくる可能性があるなら合図を出す」といった声も寄せられ、ウインカーを出すかどうかで意見が分かれているようです。
一体どちらが正しいのでしょうか。
これについて道路交通法第53条第1項では、ドライバーは左折・右折やUターン、進路変更の際にウインカーを出す義務があると規定されています。
しかし、大きく曲がったカーブを通行する際は、ハンドルを大きく回す必要があるため、ウインカーを出したくなるかもしれませんが、実際にはウインカーを出す必要はありません。
つまり道なりのカーブは直進扱いとなるのです。
これらのルールをもとに前述のイラストを見ると、右カーブに対して道なりに右へ曲がる際にはウインカーは不要となります。
一方で右カーブから接続した道路に進行する場合、ドライバーからは直進に見えますが、実際はメイン道路となる右カーブから他の道路へ左折することになるため、左折ウインカーを出すのが正解です。
故に、メイン道路から別の道路へ出るか否かを基準に判断すると分かりやすいでしょう。
なお誤ったタイミングでウインカーを出すと、周りのドライバーを混乱させる原因になるため注意が必要です。
道なりのカーブでウインカーを出す必要はありませんが、大きなカーブでは接続した道路からクルマが急に合流する事例もあります。
カーブを通行する際は手前でしっかり減速し、周囲を確認しながら安全運転を心がけましょう。