京奈和道の「ほぼ完成形」ついに出現! 大阪方面へ「信号ゼロ」大和高田バイパスとの“直結ランプ”工事大詰め 国道24号の“地獄渋滞”緩和に期待

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京奈和道から大和高田バイパスへ「そのまま合流」

 国土交通省 奈良国道事務所は2024年7月10日、建設が進められている京奈和道の未開通区間「大和御所道路」のうち、大和高田バイパスに直結するランプの工事状況を公開しました。
 
 工事足場が取り払われ、完成したランプ高架の全貌が、ついにあらわになりました。完成すればどう便利になるのでしょうか。

大和高田バイパスと立体交差する国道24号(画像:Google Earth)。

 京奈和自動車道は、京都〜奈良〜和歌山の内陸ルートを信号無しでむすぶ高規格道路。国道24号のバイパスとして開通が進み、まだ繋がっていない区間は、気づけば奈良市内の「大和北道路」とこの「大和御所道路」の2か所のみとなっています。

【画像】あとここだけ!「京奈和道」最後の未開通区間のルートと工事状況を見る

 大和御所道路の未開通部は、橿原北IC〜橿原高田ICの4.4km。ここだけ国道24号の下道を使わざるを得ず、大和高田バイパスに入る交差点の信号待ちもあいまって、深刻な渋滞が課題になっています。

 計画では近鉄大阪線や中和幹線を地下トンネルでくぐり、今度はJR桜井線と国道166号を高架でまたいでいくという、ダイナミックな構造になっています。

 さて、そんな大和御所道路ですが、まずは先行開通工区として、南から来た京奈和道をとりあえず大和高田バイパスにランプ直結し、信号待ちを無くすことが優先で進められています。

 このランプさえ完成すれば、ひとまず大阪方面へ向かう交通の左折待ち渋滞は解消されることになります。

 大阪方面〜和歌山方面の直結ランプの開通予定は、2026年春となっています。

 気になる進捗ですが、何度も夜間工事が行われ、国道24号をひとまたぎする橋桁架設工事が進められてきました。

 それもついに完了し、工事足場も取り払われました。大和高田バイパスをまたいで和歌山方面へ合流していく「Cランプ」高架橋の「ほぼ完成形」が、はっきりと姿を現したのです。

 同事務所は「引き続き安全に配慮して工事を進めてまいります」としています。