生活に必要なものを477個に絞り、親子3人で暮らしているオノチャンさん。Instagramのフォロワーは7.5万人。YouTubeもチャンネル登録者数約1.3万人と、子育て世代のミニマリストとして注目を浴びています。不要なものを減らしたきっかけと初めて手放した大物家具について聞きました。

「ものが少ない生活」が自分に合っていた

現在、小学4年生の長男と小学2年の長女の3人で、2LDKの部屋に暮らしているオノチャンさん。結婚、妊娠、出産、離婚とライフステージが変わるとともに住まいも何度か移り、「今はこの部屋での、ものが少ない生活が本当に落ち着く」と言います。持ちものを見直したことには、こんな転機があったのだとか。

【写真】テーブルのないリビング

「もともと、ものをたくさん持っている方ではなかったとは思いますが、2人目の子どもを出産後に、ミニマリストで作家・編集者の佐々木典士(ふみお)さんの記事を読んだんです。世の中には、必要最低限のものだけを大事に持つ、シンプルな生き方があるのだなと。そこで身の回りのものをざっくり整理整頓したのが、最初の片づけ体験です。

今ものが少ない暮らしになったのは、ミニマリストのしぶさんの影響です。彼のYouTube動画から、ムダが嫌いな自分の性格がミニマリズムの考え方にぴたっと当てはまり、頭の中がすっきりした感覚がありました。それで半年ぐらいかけて、一気にものを減らしたんです」

片づけをするマインドをさらに深めるうちに、オノチャンさんが、気づいたのはこんなことだったそう。

・同じようなものは2ついらない

・できるだけ合理的に暮らせるような空間をつくる

テーブルを手放して得た「自由」

意識を切り替えたオノチャンさんがまず始めに手放したのが、「リビングのローテーブル」でした。

「その頃に住んでいた部屋も3DKぐらいと、そこまで広いわけではなかったのに、キッチンにダイニングテーブル、リビングにはローテーブルを置いていました。キッチンとリビングは隣接した間取りで、ご飯はダイニングテーブルで食べ、リビングはローテーブルの前でくつろぐという…。今思い返せば、リビングやキッチンには“こういう家具を置くべき”という、思い込みにとらわれていたかもしれませんね。どちらにも歩いていけるほど狭い空間に、テーブルは2つもいらないかも、と思い、手放すことに。

結果、空間もすっきりしましたし、掃除もラクに。これがいちばん最初に大きな家具を手放した経験かもしれません」

その後、さらに1回の引っ越しを経験し、今の部屋に。リビングにはソファ、テレビといった大型家具はなく、広いスペースでお子さんたちがのびのびと過ごしているそう。

「大きなソファも置く必要がないかなと。シンプルなイス1脚があれば充分。テレビもプロジェクターのほうが場所をとらないですし、ものが少なくても楽しく暮らしていけることが分かりました」