GoogleとAppleがデータ転送サービスへ共同で着手し、Google フォトからiCloud 写真へ写真を直接転送できるようにしました。2024年7月中旬から、正式に機能が展開される予定です。

Data Transfer Initiative members Apple and Google introduce new photo and video transfer tool | Data Transfer Initiative

https://dtinit.org/blog/2024/07/10/DTI-members-new-photo-video-tool



Google フォトから外部のサービスへデータを転送する方法は以下のページに記載されています。

Google 以外のサービスに写真や動画をコピーする - Google アカウント ヘルプ

https://support.google.com/accounts/answer/9666875

記事作成時点で、データの転送先として選べるのは「Flickr」「Microsoft OneDrive」「SmugMug」の3種類だけでした。今後、この選択肢にiCloud 写真が追加される予定。発表があった2024年7月10日から「来週」にかけて展開されます。



Google フォトからiCloud 写真へデータを転送する詳しい方法については以下のページで解説されています。転送できるファイルは「JPEG、HEIC、PNG、GIF、TIFF、BMPの写真ファイルと、ほとんどのMP4およびMOV動画ファイル」となっており、iCloud 写真に転送できない写真と動画ファイルは代わりにiCloud Driveに転送されるそうです。

写真とビデオのコピーを iCloud 写真に転送する - Apple サポート

https://support.apple.com/en-us/HT213483

異なるサービスへの転送を成し得たのは、Google、Apple、Facebook、Microsoft、X(旧Twitter)が加盟するオープンソースの取り組み「Data Transfer Project(DTP:データ転送プロジェクト)」の努力があったためです。

今回、Google フォトとiCloud 写真はDTPのツールを利用することでデータ転送を実現しています。DTPを開発するData Transfer Initiative(DTI:データ転送イニシアチブ)によると、DTIは長年にわたり異なるオンラインサービス間のデータ移行を支援してきたものの、データをダウンロードするツールを提供するだけでは不十分だと考え、データの完全性が損なわれないまま転送を行えるよう、ツールを調整していたとのこと。DTIいわく、今回利用されるツールは「直接転送を実現するクラス最高の製品」とのことです。