折りたたみAIフォンと化した新型Samsung Galaxy Zシリーズ、進化したGalaxy AIに触れてみた
今年は見た目より中身に注目。
Samsung（サムスン）から折りたたみスマホの最新モデル、Galaxy Z Fold6と Galaxy Z Flip6が正式発表されました。
今回新たに登場した2つの最新モデルですが、ハードウェア面においては堅実なアップデートにとどまったものの、今年はズバリより進化したGalaxy AIを搭載している点が最大の特徴といえそうです。
メディア向けの体験会で実機を触ったレポートをお届けします。
前モデルと比較してすこし軽く、薄くなったGalaxy Z Fold6
まずはGalaxy Z Fold史上、最軽量かつ最薄モデルへ進化を遂げたGalaxy Z Fold6に触れてみます。
本体の重さはZ Fold5より14g軽量化された239gに。画面を閉じた際の厚みは約1.2cmになりました。また、鮮やかな7.6インチの大画面ディスプレイはスマホとタブレットの中間サイズとして、さまざまな作業がはかどりそうです。
今年4月に発表されたGalaxy S24シリーズは、Galaxy AIにより「かこって検索」や「ボイスメモの要約機能」などが使えますが、今回発表された最新モデルではさらに進化したGalaxy AIを使うことが可能です。
手書きのスケッチ×生成AIの組み合わせが新体験で面白い
Z Fold6およびZ Flip6では、手書きのスケッチを元に画像を生成してくれるAIスケッチと呼ばれるお絵かき機能を使うことができます。
そこでまずは真剣に犬を描いてみました。絵を描き終えたらGalaxy AIロゴをタップして、AIスケッチを選択。そして対象のイラストを囲み生成ボタンを押すと...
アーティスティックなセンスで微調整しながら画像を生成してくれます。このとき所要時間は約10秒〜15秒ほど。
うん、これは確かにアーティスティック。
自分の描いた犬が3Dアニメ風の画像に生まれ変わりました。ちゃんと耳？や尻尾？まで認識？してくれたみたいです。まさかあの絵からお洒落なアート風作品に変身するとは...。
また、猫も描いてみました。今回も3Dアニメ風を選択して生成をタップ。すると...
凄すぎる。ちゃんと猫として認識してくれました。これ、絵を描くのが得意でない方でも大体の特徴を捉えたモノさえ描ければ、どうやらきちんと形として画像を生成してくれるみたいですね。
ちなみにAIスケッチは、写真に手書きのイラストを加えて画像を生成させる、なんてことも可能です。
試しに洞窟の先に広がる海の上にヨットを描き、生成ボタンを押してみたところ...
なんと、ヨットを描いた場所にはゴツい岩が追加され、手前には超がつくほどリアルなボートが出現。どちらも全くといっても良いほど違和感はなく、AI画像ツールの凄さに改めて驚かされました。
背面カメラの画素数がアップしたGalaxy Z Flip6
Galaxy Z Flip6の最大の進化ポイントは、背面カメラの画素数が大幅にアップしたことです。
前モデルのZ Flip5が1200万画素だったのに対し、最新モデルは5000万画素にアップグレード。また、見た目においては、カメラレンズまわりのフレームにも色がつきました。
折りたたみガラケーみたいな感覚で本体を縦に開くと、通常のスマホに比べて少し縦長風なのがGalazy Z Flipの特徴。Z Flip6の重量に関してはiPhone 15 Proと同じ約187gで、持ちやすさ、重量バランスともに申し分ありません。
ちなみに閉じたときと開いたときのZ Flip6の薄さはこんな感じ。折り畳んだ状態でこの薄さは強い。
折りたたみスマホで気になる折り目部分ですが、写真を表示して見てもほとんど気になりません。
先ほど触れたAIスケッチはもちろん、文章の生成や電話のリアルタイム通訳などの最新機能もZ Fold6 同様 Z Flip6でも使うことができます。
また、ハンズフリー通訳機能を使えば、デバイスの両面に搭載されているディスプレイを活かし、会話の内容がそれぞれの画面に翻訳されて表示されるという未来すぎる体験を味わうこともできますよ。
Galaxy Z Fold6とGalaxy Z Flip6のSIMフリーモデルは、それぞれ7月17日(水)から予約開始。国内発売日は7月31日(水)です。
Source: Samsung Japan
