広島〜廿日市の“湾岸線”4車線化いよいよ大詰め!? 臨海部バイパスの「広島はつかいち大橋」2本目が橋桁工事開始

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国道2号の海側バイパスが4車線化へ

 広島県は2024年7月9日、広島市西部の臨海部をつなぐ「広島はつかいち大橋」の4車線化工事について、橋桁の架設工事を開始しました。

広島市西部の臨海部を抜ける広島南道路(一般部)(画像:Google Earth)。

 広島はつかいち大橋は、市街臨海部を東西に走る高速道路「広島高速3号線(広島南道路)」およびその側道の延長線として、廿日市市まで到達する部分に架かります。

【画像】超便利!? これが「広島南道路」ルートと工事状況です(18枚)

 長さは約1.3km。2001年に開通し、1991年開通の「新八幡川橋」とつながって、臨海部を広島市〜廿日市で走り抜けられるようになりました。

 広島の東西軸は、広域移動には西広島バイパスが山手を走っていますが、生活移動では旧態依然とした狭い国道2号が一手に担っていて、慢性的な渋滞が課題になっています。

 臨海部を走る広島南道路は、そのバイパスとして機能しているほか、複数のショッピングモールが開業し、そのアクセス道路となっています。

 しかしこちらも渋滞が激しくなってきているため、4車線化の事業が進められています。2017年には新八幡川橋が4車線化を果たしています。

 さて今回、広島はつかいち大橋も、2本目の橋が架けられていきます。着工は2018年で、すでに橋脚は完成していて、9日から橋桁工事がはじまります。

 工事は6つのブロックに分けられ、広島市側の第1ブロックから順番に、7月31日の第6ブロックまで約1か月かけて、橋桁を架けていきます。

 2200トン吊りのフローティングクレーンで海上輸送し、橋桁を吊り上げてつなげていく、壮観な作業が始まりました。この区間の4車線化が完成すれば、海田大橋から廿日市市内の西広島バイパスまでが4車線道路でつながることとなります。