ハイエンドAndroidスマホの注目モデルが続々登場!【GP2024上半期AWARD】
【GP2024上半期AWARD】
23年末から24年前半にかけてさまざまなスマートフォンが発売された。例年通り PixelやGalaxyといった著名ブランドから注目端末が登場したのはもちろん、Xiaomi やZTEなどからもワクワクさせられる新製品が発売されたのが、今季ならではだったと言えるだろう。
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24年前半のスマートフォン市場で目立ったキーワードは大きく2つある。ひとつはAIだ。この視点ではフラグシップの「Galaxy S24 Ultra」や、ミッドレンジの「Google Pixel 8a」やといったモデルの存在感が大きかった。今後多くのユーザーの体験に影響を与えるという意味で、これらの機種を評価しないわけにはいかないだろう。
もうひとつは、カメラである。特にライカ監修の1型センサーと可変絞り機構を搭載した“カメラスマホ”的な製品として、ソフトバンクの「Leitz Phone 3」と、シャオミの「Xiaomi 14 Ultra」は見逃せない製品だった。
これらはどちらもカメラ好きなユーザーに特化した製品ではあるが、今回はそのハードウェア的な面白さを評価。特に、購入者特典としてグリップが無料で付属するキャンペーンや、光条写真などを撮影できることを掲げる新しさなどを踏まえ、シャオミを大賞とした。
なお、そのほかフォルダブルスマートフォンとしては、複数の候補があったなかで、ユーザー層を大きく広げる可能性のあった価格面を評価し、ZTEの「Libero Flip」をピックアップした。
ITライター/井上 晃さん
スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスなどを取材。Webメディアや雑誌に記事を寄稿する。X:@kira_e_noway
GP2024上半期AWARD
ーPC&デジタル部門・スマートフォンー
<大賞>
■ライカと共同開発のカメラスマホ
Xiaomi
「Xiaomi 14 Ultra」(19万9900円)
人を選ぶ製品ではありますが、今どきなカメラスマホとしての最先端技術と楽しさがふんだんに詰まった一台。なお、メインカメラは1インチセンサーを搭載するだけでなく、F値1.63〜4.0の無段階可変絞りシステムも備えます(井上さん)
5月に発売されたフラグシップモデルで、ライカと共同開発したカメラシステムを搭載する。ディスプレイサイズは6.73インチで、解像度はWQHD+(3200×1440ピクセル)。最大輝度も3000ニトある。購入者特典で専用のカメラグリップなどが付属することもポイント。
▲IP68準拠の防水・防塵性能を備えるほか、耐落下性に優れるガラスや、防汚性の高いヴィーガンレザーなども採用
▲メインカメラには1型センサーを搭載。静止画撮影だけでなく、高解像度での動画撮影やHDR動画撮影にも対応
<先進AI賞>
■「Galaxy AI」を搭載した上位機
Samsung
「Galaxy S24 Ultra」(実勢価格18万9700円〜)
本体内蔵のSペンが使えることで、ホームボタンを長押しし、気になるものをぐるっと円でかこんで検索する「かこって検索」など、AIを活用した機能との相性も抜群です(井上さん)
4月に発売されたGalaxyシリーズのフラグシップモデル。本体に内蔵するSペンや、最大100倍ズームに対応するカメラなどは、「Ultra」を冠する上位モデルの特権だ。AI関連機能にも注目。
▲背面カメラは広角(2億画素)や光学5倍・3倍の望遠、超広角で構成される。クリアな夜間撮影も動機のポイントだ
▲通話のリアルタイム通訳や、メッセージの要約、AIを使った写真編集など、「Galaxy AI」としての豊富な機能も魅力
<ベストバランス賞>
■保証期間が伸びて一層コスパUP
Google
「Google Pixel 8a」(7万2600円 ※Google Store・一括価格)
OSアップデート期間とセキュリティアップデート期間が7年間まで伸びたことが重要。一括購入して長く使うことを考えた際には、有力な候補となるでしょう(井上さん)
廉価帯で定評のあるaシリーズの最新機。角が丸みを帯び、従来世代よりも手馴染みが良くなった。画面のピーク輝度は2000ニトまで向上し、リフレッシュレートも120Hzに。
▲AIを活用した複数の機能に対応。Googleの生成AIである「Gemini」がAIアシスタントとして内蔵することもポイント
▲チップセットにはPixel 8シリーズと同様に「Tensor G3」を搭載。「ベストテイク」などの機能にも対応した
<フォルダブル賞>
■安価に手が届くフォルダブル
ZTE
「Libero Flip」(6万3000円 ※Y!mobile)
縦折り型フォルダブルスマートフォンがじわじわと数を増やしてきたなかで、全てが完璧ではないものの、手を伸ばしやすい価格が光る一台。フォルダブルデビューに最適か(井上さん)
2月にワイモバイルで発売された縦折り型のフォルダブルモデル。約6.9インチのメイン画面に加え、背面の約1.43インチの丸型サブ画面を備える。おサイフケータイもサポート。
▲端末の重さは約214g、閉じた際の端末の寸法は約W76×H88×D15.5mm。開いたときは約 W76×H170×D7.3mm
▲サブディスプレイでは、折りたたんだ状態で通知確認や、着信応答、天気の確認、タイマー操作なども可能だ
<専売モデル賞>
■AQUOSをベースにカメラを強化
シャープ
「Leitz Phone 3」(19万5696円 ※ソフトバンク独占販売)
「LEITZ LOOKS」モードの撮影ができるようになり、ライカならではの写りを比較的簡単に再現しやすいのがポイントだ。元々同ブランドのカメラが好きな方なら要チェック(井上さん)
約6.6インチのディスプレイを搭載し、背面に1インチセンサー内蔵のライカ監修カメラを備える。IP68準拠の防水防塵性能をサポートするほか、おサイフケータイにも対応。
▲マグネットで背面カメラ部分に装着できるアルミニウム製レンズキャップを同梱。カメラを保護しながら携行できる
■今後のスマホの進化を左右する!? 生成AI搭載スマホは要注目!
Google Pixelシリーズが「Gemini」を、Galaxy Sシリーズが「Galaxy AI」を搭載したように、生成AIに関連した機能が、今季のトレンドだ。また、Appleも秋には「iOS 18」で「Apple Intelligence」を提供する予定である。チップセットの進化とともに、スマートフォンに自然な形で生成AIが組み込まれていく時代に入りつつある。
※2024年7月5日発売「GoodsPress」8・9月合併号18-19ページの記事をもとに構成しています<文/井上晃>
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