軽自動車の「黄色い車検ステッカー」なぜ廃止? 登録車と同じ「ブルー」に統一! “別々やめた”納得の理由とは?

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軽の車検ステッカー なぜ色が変わった?

 クルマを乗り続けていくうえで、「車検」を避けては通れません。
 
 車検の正式名称は「自動車検査登録制度」といい、国が定めた保安基準を満たしているかを検査し、問題なければ再登録して継続して公道を走れるというものです。

「黄色」だった軽の車検ステッカーが「ブルー」に変更

 乗用車の場合、新車は登録から3年、それ以降は2年ごとに車検を受ける義務があり、基準に満たしている場合は自動車検査証(車検証)と検査標章(車検ステッカー)が交付されます。

【画像】「えっ…!」 これが軽の車検ステッカーが「青」になった理由です!(30枚以上)

 車検ステッカーは40mm×40mmサイズのシールになっており、表面には車検の有効期限を示す年月、裏面には年月日が表示されています。

 ステッカーの様式は、デザインや大きさなど幾度かの変更が行われており、近年、登録車はブルーのステッカー、軽自動車は黄色のステッカーが用いられていました。

そして、2024年1月4日から軽自動車にもブルーのステッカーが交付されるようになったのですが、なぜ色が変更されたのでしょうか。

 軽自動車の新規登録や車検の更新、ナンバープレートの交付などをおこなう「軽自動車検査協会」は次のように話します。

「2023年1月の車検証の電子化に伴って『記録等事務代行制度』がはじまり、指定工場や民間の車検場、行政書士にて車検証データの書き換えが行われるようになりました。

 従来のように、登録車と軽自動車で別々だと業務への負担が考えられるため、登録車と統一し、同じステッカーを使用することになりました」

 2023年1月4日から、登録車の車検証の電子化がスタートし、ICチップを内蔵しA6判相当(105mm×177.8mm)へと縮小した電子車検証の交付が始まりました。

 これまでは、車検を継続し有効期限が変わったなどにより新しい車検証の交付を受ける必要がある時、直接運輸支局(陸運局)などに出向く必要があったのですが、電子車検証では整備工場でICチップのデータを更新すれば良くなり、運輸支局に持ち込むことなくそのまま新しい車検証として使うことができるようになったのです。

 電子化されたことで、自動車に関連する様々な手続きや税金の支払いなどがオンラインで完結できるよう簡素化されたほか、スマートフォンなどで簡単に車検情報を確認できるといったメリットがあるとされています。

 そして、軽自動車では電子車検証の交付が2024年1月4日からスタートしており、同時に車検ステッカーもブルーに統一されたということです。

 なお、軽自動車は登録車から1年遅れでのスタートとなったのですが、これについて前出の軽自動車検査協会担当者は、「登録車の電子化で業務が効率化したことが確認できたため、軽自動車もそれに準ずる形で準備期間をもって統一された」と回答しています。

※ ※ ※

 近頃、車検に関する様々な規定が変更されつつあります。

 2023年7月3日から車検ステッカーの貼付位置が変更され、右ハンドル車であれば、運転席から見てフロントガラスの右側上部に貼り付けるようになりました。

 さらに、2025年4月1日には、車検が満了日そのままで受けられる期間が、従来の「車検満了日の1か月前」から、「2か月前」へと延長されることになっています。