この価格でこのカッコよさ、なかなか無い。

透明スマホ「Nothing Phone (2a)」の数量限定モデル「Nothing Phone (2a) Special Edition」は、透明デザインはそのままに赤・青・黄の三色をあしらった特別なモデル。

今回、日本での発売も告知され、本日7月5日〜6日にかけて、原宿の特設ストアで100台限定で先行販売されます(7月8日以降、オンラインでも販売されます)。価格は5万5800円。

編集部に実機が届いたのでじっくりとチェックしてみましたが、ガジェットとして欲しいですねコレ。スマホ欲よりも先にガジェ欲やインテリア欲にグサァっと来ます。

ポイントで入る色味が、良い

パッケージの仕様は「Nothing Phone (2a)」と同様ですが、掲載されている写真は限定モデル。開封はNothingおなじみのビリビリ式で、開けたらもう戻れない。

中箱のエンボス加工も「Nothing Phone (2a)」と同じ。手触り、ヨシ。

本体、マニュアル、ケーブル、SIMピンと内容物も同様。ケーブルやピンも透明なのが凝ってますねぇ。

というわけでこちらが「Nothing Phone (2a) Special Edition」。透明素材をベースに、主張しすぎないバランスで赤・青・黄の三色があしらわれています。配色だけでいったらガンダムや勇者シリーズのロボットのそれ。

発表時は「派手な見た目なのでは?」と感じていましたが、実物を見るとそんな印象は全然なく。透明素材ならではの滑らかな光沢感は品があり、三原色との組み合わせごとに違った表情を見せてくれます。

色のおかげでレンズ周りのインパクトは増しましたね。豚の鼻かあるいは目玉か、なにかしらの有機的な模様のようにも見えます。バウハウス文脈のアートと言われても納得できてしまいそう。

背面のLEDライトが光った状態もクール。Nothingのスマホは透明本体×ライティングのモノトーンコントラストが良い味してましたが、要素という名の色味が入ったとしてもそれほどガチャっとした印象はなく。むしろ複雑さをはらんだアートな佇まいに変化しています。「モノトーンよりもこちらの方が好き」な人、わりといると思う。

実際に追加された色の総面積で考えるとそれほど多くはないですからね。小さいスポットでのカラー追加により、クールなスマホから楽しげなスマホに変化しています。まさにColor has Power。

持ち歩くアートとしてのNothingアイテム

iPhoneやNothing Phoneのようなシンプルな美学も素敵ですが、色や図形がもたらす「動」の要素もまた美学。むしろNothing Phone自体のシンプルさがあるからこそ、要素を増やせる余白があったとも考えられるかも(同じ理屈でカラフルなiPhoneとかあったら面白そうじゃない?)。

あと、5万5800円という価格もデザインに対してかなりお値打ちだなと感じました。

ミッドレンジらしからぬ丁寧な仕上がりで、所有欲もコスパも満たせるスペシャルな一台に仕上がっておりますよ。