イタリア南部ブリンディジ県ファザーノの集合住宅で今月1日、4階からエレベーターに乗り込んで死亡した25歳の女性(『Quotidiano Nazionale 「Ragazza cade nel vano ascensore e muore: tragedia a Fasano」』より)

写真拡大

イタリア南部ブリンディジ県ファザーノの集合住宅で今月1日、4階からエレベーターに乗り込んだ25歳の女性が死亡した。エレベーターのかごは1階で停止しており、転落死だったという。英ニュースメディア『LADbible』などが伝えた。

【この記事の他の写真を見る】

亡くなったのはクレリア・ディターノさん(Clelia Ditano、25)で、両親は1日午前6時頃、娘がいないことに気付いて携帯電話に連絡した。

すると着信音がエレベーターから聞こえてきたため確認したところ、父親がエレベーターの1階部分で倒れているクレリアさんを発見。通報を受けて消防隊が現場に駆けつけたのは午前8時頃で、クレリアさんはその場で死亡が確認された。

イタリアのニュースメディア『Quotidiano Nazionale』によると、夜間外出していたクレリアさんは1日午前0時頃、自宅に一旦戻っていたそうで、この建物の住人が「午前1時頃に大きな物音を聞いた」と証言しているという。

そのため当局は、「クレリアさんが真夜中に外出しようと自宅を出て、エレベーターの呼び出しボタンを押した。そして扉が開いたので乗り込んだところ、かごがなくそのまま1階まで転落した」と推測。エレベーターのドアは、停止階にかごが到着していないとロックがかかったままで扉が開かない構造になっているため、「扉のロックシステムに何らかの問題があったのではないか」とみて捜査を進めているそうだ。

クレリアさんは、地域のベッド&ブレックファースト(宿泊施設)の清掃員として働き、家にじっとしているより外に出かけることを好み、ダンスが好きだったという。亡くなる数時間前にInstagramストーリーでドレス姿の写真を公開しており、友人らは「なぜこんなことになったのか」「これから美しい人生が待っていたのに」などとコメントして早すぎる死を悼んだ。

そしてこのニュースには、「悲劇だ」「ドアが開いた時、携帯電話に釘付けだったのではないか?」「かごがあるか確認せずに乗り込み、気付いた時はすでに遅かったのだろうね」「遺体を発見したのが父親なんて、心が痛む」「私の父の叔父も50年代に同じ事故にあった。彼は生き残ったけど、一生杖が必要になった」「メンテナンスに問題はなかったのか」「事故原因の早急な究明が必要だよ」「悪夢」「安らかに」といったコメントが寄せられた。

ちなみにエレベーターの事故といえばブラジルで昨年、エレベーターのかごの中で飼い犬が宙づりになり、11歳の少年の機転で救われていた。リードの半分ほどが外に残ったままドアが閉まり、かごが上昇してしまったという。

画像は『Quotidiano Nazionale 「Ragazza cade nel vano ascensore e muore: tragedia a Fasano」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)