巨人・吉川尚輝【写真:イワモトアキト】

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巨人・吉川が安打を“強奪”し失点を回避…サヨナラ勝ちにつなげた

■巨人 3ー2 広島(28日・東京ドーム)

 巨人・吉川尚輝内野手が28日の広島戦(東京ドーム)で衝撃的なファインプレーを見せた。二遊間のゴロを好捕してそのまま二塁へ送球し、一塁走者をアウトに。名手の“忍者守備”に、ファンは「半端ないです」「NPB最強セカンド」と驚きの声をあげている。

 2-2で迎えた延長10回2死一、三塁。広島・上本の打球は巨人の5番手・高梨の足元を襲った。勝ち越し打かと思われたが、そこに現れたのが吉川。逆シングルで捕球すると、その体勢のまま二塁に送球し、一走・野間をアウトにした。

 打った上本も驚いた表情を浮かべている。巨人はその裏、丸に本塁打が飛び出しサヨナラ勝ち。吉川のビッグプレーが劇的勝利を呼んだ。

 入団8年目の29歳は、抜群の守備力でチームを支える。セイバーメトリクスの観点からプロ野球の分析を行う株式会社DELTAのデータによると、守備全般での貢献を示す指標「UZR」の二塁手部門で、吉川は12球団断トツの8.1。2位は中日・田中幹也内野手で3.6。いかに吉川の守備力が秀でているか分かる。

「DAZN」が公式X(旧ツイッター)に動画を投稿すると、ファンは続々反応。「このプレーがあってのサヨナラ!」「神業すぎ」「尚輝たまらん」「すごい脚力と体幹」「今年のGGは吉川一択だわ」「NPB最強セカンド」「上本『なんで?』って言ってる」「風のように速く、猫みたいに俊敏」とコメントが寄せられた。(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1〜3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』も運営する。