「株価10倍を達成したゲーム株」はこれ!日本株高騰のなか“明暗くっきり”のゲーム銘柄8選
『パズドラ』のブームは落ち着いたものの、根強くファンに支持され、現在でもセールスランキングトップ10に顔を出しています。この5月には国内累計6200万DLを記録しました。また、低年齢層向けのSwitch用アクション『ニンジャラ』(2020年DL開始)が世界累計1100万DLを突破と、新たなブランドも確立しつつあります。ゲーム事業がメインのガンホー。『パズドラ』の奇跡は再び起こるのでしょうか?
招待制のSNSサービスとして一時代を築いた「mixi」。2006年に上場したあと、ブームの終焉とともに株価は下がり、2013年には高値から約1/15の200円台に……。しかし、2013年9月に配信が始まったスマホアプリ『モンスターストライク』が大ヒット。一気に7000円近くまで株価は上昇しました。
現在は株価3000円手前。競輪アプリを中心としたスポーツ事業、子ども用GPSサービス「みてねみまもりGPS」など事業は多様化しており、ゲーム株とは言えないかもしれません。
◆●『ドラクエウォーク』の開発を手掛けるコロプラ
位置ゲーム『コロニーな生活』から始まり、『クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ』『白猫プロジェクト』で名を馳せたコロプラ。上場来高値は『白猫プロジェクト』配信開始の2014年につけた4975円。その後は『ドラゴンクエストウォーク』配信開始時の2019年に株価上昇局面があったものの、現在は5〜600円台。
『白猫』ブランドは長寿命化に成功し、『ドラゴンクエストウォーク』も堅調。新たに注力しているブロックチェーンゲームや、『真・女神転生』シリーズの名物クリエイターだった金子一馬氏を迎えての新作の出来が、株価浮上のきっかけになるかもしれません。
◆●『ラブライブ』で一世を風靡したKLab
ソーシャルゲームの開発・運営を軸に事業を展開し、2011年に上場したKLab。2013年配信開始の『ラブライブ! スクールアイドルフェスティバル』(運営:ブシロード)の開発で脚光を浴び、2014年には上場来高値をつけました。
しかし、2022年にはその流れを汲む『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS』から撤退というニュースもあり、株価は現在上場来安値の200円代前半に突入する逆テンバガー(1/10)状態。今年1月に、「『ポケモン』ライク」と世界的に話題になったサバイバルアクション『パルワールド』の制作スタジオとのゲーム共同開発を発表し、そこに期待がかかります。
以上、数あるゲーム株のなかから8銘柄の動きをざっくりと見てきました。Switchの後継機はどうなる? ブロックチェーンゲームの行方は? メタバースゲームは浸透するのか? 次なるゲーム株の主役をいち早く見つけたいものです。
<文/卯月 鮎>
―[絶対夢中★ゲーム&アプリ週報]―
【卯月鮎】
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン〜なつかしゲーム子ども実験室〜』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も