国が発行した運転免許証や仮免許証、非運転者のIDを表示でき、空港でのセキュリティスクリーニングにも利用可能な「New York Mobile ID」アプリのリリースを、ニューヨーク州のキャシー・ホークル知事が発表しました。

Governor Hochul Announces Launch of New York Mobile ID | Governor Kathy Hochul

https://www.governor.ny.gov/news/governor-hochul-announces-launch-new-york-mobile-id



Mobile driver’s licenses are coming to New York state starting June 11th - The Verge

https://www.theverge.com/2024/6/11/24175681/new-york-state-mobile-id-drivers-license-now-available

NY Mobile ID - How to Enroll - 1080p - YouTube

「New York Mobile ID」はiOS版とAndroid版が用意されています。

New York Mobile ID on the App Store

https://apps.apple.com/jp/app/new-york-mobile-id/id1506757023

New York Mobile ID - Google Play のアプリ

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.idemia.mobileid.us.ny

それぞれ、発行済みの免許証やIDをスキャンして情報を取り込むと、モバイル免許証として利用可能という仕組み。ラガーディア空港やジョン・F・ケネディ空港のすべてのターミナルを含むアメリカ国内の30以上のプログラム参加空港で、正規の身分証明書としても利用できます。

モバイル免許証の取り組みは、アリゾナ州、コロラド州、デラウェア州、ジョージア州、フロリダ州、アイオワ州、ルイジアナ州、メリーランド州、ミシシッピ州、ミズーリ州、ユタ州に続いて12州目となります。

ホークル知事は発表に際して「ニューヨーカーが、モバイルIDの利用者とそれを受け入れる人々に利便性と安全性を提供する最先端技術にアクセスできるようになることをうれしく思っています。(このアプリによって)ニューヨーカーはIDを素早く表示できるようになるだけでなく、共有する個人情報を管理できるようになります」と語りました。

ただし、ニュースサイトのThe Vergeによれば、データの保存先が契約したサードパーティーのベンダーになっている点などにプライバシー保護の懸念があり、強力な暗号化や、どのデータがどこで共有されているかについて厳密に管理可能なセーフガードを求める声があるとのこと。

プライバシー保護に取り組むニューヨーク自由人権協会は「どのようなプログラムであれ、必要性に関しては公開の場で討議されるべきものであり、包括的なプライバシー保護を含んだ技術的、法的な保護計画があるべきです。どんな身分証明書システムでも、デジタル化には特に慎重な審査と細心の注意が求められます」と述べています。