日産「新型スカイライン」登場へ “史上最強”スペック×旧車デザイン採用! 匠の「手組みエンジン」搭載の「特別なスカイライン」今夏発売

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“特別な価値”をもった「スカイライン GTの集大成」まもなく登場

 日産のスポーツセダン「スカイライン」は現行型の登場から10年が経過しました。
 
 そうしたなか今夏発売される新型「スカイラインNISMO Limited」とは、一体どのようなモデルなのでしょうか。

「スカイラインGTの集大成」完成

 スカイラインは1957年に登場したミディアムセダンです。操縦性に優れた後輪駆動方式とスポーティな6気筒エンジンを搭載し、スポーツセダンの定番として知られており、日産を代表するモデルのひとつです。

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 現行型は13代目(V37型)で、2013年11月に発表され、長いモデルライフを送っています。

 これまでデザイン変更も含めた度重なる改良が実施されており、ハイブリッド車の設定や先進運転支援「プロパイロット2.0」を搭載するグレードなどが用意されましたが、いずれも現在はラインナップされていません。

 最新のモデルでは、3リッターV型6気筒ツインターボエンジン搭載車のみに絞られており、また日産が唯一展開するセダンとなっています。

 多くのセダンがモデルの縮小や廃止を余儀なくされるなか、スカイラインの行方についても注目が集まっていましたが、2023年9月、「スカイライン NISMO」が発売。

 スカイライン NISMOは日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)が展開する「NISMO」ブランドによる専用チューニングが施された特別モデルで、かつての「スカイライン GT」への敬意を示し、グランドツーリングカーとしての集大成を目指したといいます。

 スカイラインのハイパフォーマンスグレード「400R」をベースに出力向上を図り、最大出力420馬力・最大トルク550Nmを発生。スカイライン(GT-R除く)としては史上最強のスペックを誇りました。

 さらに、スーパースポーツカー「GT-R NISMO」と同様のフロントウインドウ接着剤の採用や、専用チューニングサスペンション、スタビライザーの装備、トランスミッションなどの各種制御も専用となっています。

 エクステリアは、ポルシェのレースマシンと対等に戦い、驚くべき活躍を見せたスカイライン GT(S54A-1型)など、歴代スカイラインをオマージュした意匠を採用。

 また「NISMOロードカー」シリーズ共通の専用ボディカラー「ステルスグレー」を設定し、各部にレッドアクセントを施しました。

 インテリアは黒基調で、落ち着いた上質さと運転に集中できる環境としつつ、センターコンソールやステアリングにレッドをあしらったほか、センターマーク付きステアリング、280km/h表示の専用メーターを装着。カーボンパネルとレカロ製シートもオプションで用意されます。

 そして、今夏発売のスカイラインNISMO Limitedは、このスカイライン NISMOをベースに、スカイライン GT誕生60周年を記念し、さらなるこだわりと作り込みが施された特別なモデルです。

 エクステリアでは専用デカールや、艶消しガンメタリック塗装のホイールを特別装備。インテリアではレカロシート、カーボンパネルを標準装備し、20kgの軽量化を図るとともに、100台限定を刻印した専用シリアルプレート、専用エンブレムを装着しています。

 パワーユニットはスカイライン NISMOと共通ですが、GT-Rのエンジンを組み立てるなど、日産にとっても特別な場所である横浜工場の「匠ライン」で、特別な資格を持つ匠が一基ずつ手作業で組み付け、精度を向上。

 エンジンは、バルブクリアランスを髪の毛の太さと同程度の20マイクロメートル差まで抑えることで、性能のバラつきを極限まで低減しています。その証として、エンジン組み立て担当者を記したラベルが貼付されます。

 その後、出荷検査でも特別走行メニューが追加されており、ATの変速精度が調整された状態で納車されるなど、これまでにない特別な価値が付加された貴重なモデルです。

 新型スカイラインNISMO Limitedの価格(消費税込)は947万9800円で、100台の抽選販売(すでに終了)となっています。