宮城県の有名温泉地【鳴子温泉 湯元 吉祥】ゆったり過ごす旅館泊
宮城県の山間にある温泉地の宿【鳴子温泉 湯元 吉祥】に泊まりました。鳴子温泉は、隣り合う宿でも泉質がちがうほど、さまざまな種類の温泉が湧くことで知られ、温泉ファンの間でも有名な温泉地。ゆったり過ごせる客室と、アイスキャンディーや夜鳴きそばなど、ちょっとした無料サービスがうれしい宿を紹介します。
有名温泉地にある大型旅館
【鳴子温泉 湯元 吉祥】は、ドーミーインやラビスタブランドなどを運営する共立メンテナンスの温泉旅館。温泉地として泉質もよく、温泉街や共同浴場もあるので、散策にもぴったり。こけしの里としても知られ、土産物店では多彩なこけしが売られています。
▲JR鳴子温泉駅から徒歩約7分
東北新幹線が停まる古川駅からは、JR奥羽東線で鳴子温泉駅まで45分前後。土日祝日には、仙台駅から2時間弱で結ぶJRの「快速ゆけむり号」が運行します。宿は高台にあるため送迎バスの利用が便利です。3日前までの予約制で、鳴子温泉駅と、高速バスが停まる鳴子温泉車湯バス停から利用可能。
▲フロントは広いロビーの一画にあります
アメニティは客室に置いていないので、ロビーにあるアメニティバーから必要なものをピックアップ。
▲ゆったりくつろげるラウンジ「彩月」
24時間自由に楽しめるラウンジには、無料のコーヒーやお茶を用意。広い窓の外には日本庭園が広がります。
▲24時間営業の売店「思い出横丁」
“鳴子系” とも呼ばれる伝統的なこけし作りが盛んな鳴子温泉。売店には、松田工房で制作された鳴子こけしのほか、ご当地のお土産物などもそろいます。客室には作務衣がありますが、色浴衣を着たい方は、売店の一角にある無料の色浴衣コーナーを利用できます。
開放感たっぷりの温泉大浴場
大浴場の湯船には、敷地内から湧く3つの自家源泉を使った混合泉を投入。泉質は含硫黄ーナトリウムー硫酸塩・塩化物泉で、メタケイ酸が多く含まれた美人の湯とも言われています。源泉が熱いため加水をしていますが、たっぷりかけ流されているので、いいお湯に入れます。
▲6階にある大浴場入口。凝った造りは温泉旅館ならでは。温泉気分が上がります
▲脱衣場には温泉の入り方が細かく書かれていました
湯あたりなどをおこさないように、しっかり読んでから温泉を楽しむのがおすすめです。
▲女湯の内風呂。高い天井と広い窓で、開放感たっぷり
▲男湯の湯船
男女ともに同じ泉質の温泉が投入されていますが、日によって白濁することも。この日は男湯だけが白く濁った湯。日によって温泉の色が変わるのも、鳴子温泉らしいところです。
▲肩までしっかり浸かりたい方におすすめの寝湯
▲男女共に石組みが見事な露天風呂
外気を感じられる露天風呂では、野鳥のさえずりを聴きながら温泉を満喫しました。
▲脱衣場には鍵付きロッカーを設置
▲洗面台には、男女ともに基礎化粧品などのアメニティを備えています
▲湯上りにうれしい無料サービス
湯上り処では、15時から25時まではアイスキャンディーが提供されています。替わって翌朝5時から11時までは乳酸菌飲料が楽しめるので、朝風呂もぜひ楽しんでみてください。※時期により乳酸菌飲料が変わることがあります。
▲無料の貸切風呂も楽しめます
玄関を出た先にある別棟にはタイプや広さのちがう4種類の貸切風呂があり、空いていれば自由に使えます。利用したのは、4人が入れるほどの広いヒノキの湯船です。この日は薄にごりで、大浴場よりも温泉がやや熱め。じっくり浸かれるいいお湯でした。
温泉風呂付き特別室でプチ贅沢
客室は最上階にあるデラックスツインのほか、和室にローベッドを置いた和ベッドルーム、天然温泉の露天風呂を備えた特別室や、それぞれ温泉露天がある73平米と100平米の離れなど、59室の客室を用意します。ここでは3部屋ある「特別室」を紹介します。
▲特別室が3部屋並ぶ廊下は和の趣き
▲広い間取りの特別室
特別室は75平米の広さに、リビング、寝室、広縁、天然温泉のヒノキ露天風呂を備え、最大5名まで宿泊が可能です。
▲特別室の広縁
広縁はゆとりのある広さ。2脚の椅子が置かれ、ゆったりとすごしたい空間です。
▲客室からは太鼓橋の架かる池など、日本庭園を楽しめます
▲源泉かけ流しの部屋風呂
チェックインからチェックアウトまで、いつでも部屋で温泉を満喫できます。
▲この客室のみの特別な備品を用意
客室内にはコーヒーミルが置かれています。他にも特別室では冷蔵庫内のアルコールを含むドリンク類がすべて無料で楽しめます。
▲寝室には120cmの幅があるシモンズ社製のベッドが2台置かれています
|ゆとりのある「和ベッドルーム」
47平米とゆとりがあって、広い窓を備えた「和ベッドルーム」は、和室10畳と次の間3畳を備える客室です。
▲各客室にはこけしが飾られています
全ての客室に置かれている松田忠雄氏制作のこけし。木肌の美しいミズキ材で作られ、鳴子こけし伝統の菊の胴模様が描かれています。「和ベッドルーム」では、部屋の踏み込みに飾られていました。
▲和ベットルームには3畳の次の間も備えます
和室には110cm幅のシモンズ社製のマットが置かれ、3名利用の場合は1人が布団敷きです。
▲畳の上にツインベッドが置かれています
▲高層階の客室からは、鳴子温泉周辺の山並みを見渡せます
▲大浴場に行くときに便利な湯かごも用意
大浴場を利用するときは、バスタオルやハンドタオルは客室から持参します。
夜食に無料の夜鳴きそば
うれしいサービスが「夜鳴きそば」。共立メンテナンスの宿泊施設では、夜になると無料の「夜鳴きそば」がふるまわれます。味はアッサリした醤油ラーメンで、何度か食べるうちに、いつの間にか病みつきになる味。ぜひ試してみてください。
▲1階にある「一庵」で22時30分から23時15分まで提供。麩が入っていました
※提供時間は変更になる可能性があります。
宮城県の有名温泉地にある温泉旅館【鳴子温泉 湯元 吉祥】。ゆったりとした客室を備え、大浴場や貸切風呂で温泉を満喫。和会席の夕食や朝食バイキングも、続くページで紹介します。東北の温泉湯治をたっぷり楽しんでみてくださいね。<text&photo:湯川カオル子 予約・問:鳴子温泉 湯元 吉蘒 https://dormy-hotels.com/resort/hotels/kissho/>