埼玉西武ライオンズの本拠地・ベルーナドーム

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西武に激震が走った。球団は2024年5月26日のオリックス戦後に、松井稼頭央監督の休養と、渡辺久信GM(ゼネラルマネージャー)が28日の交流戦初戦の中日戦から兼任で監督代行を務めることを発表した。

松井監督は就任2年目、15勝30敗と大きく負け越し

松井監督就任2年目の今シーズンは2度の7連敗を喫するなど低空飛行が続き、15勝30敗と大きく負け越し。球団はチーム再建のため、指揮官交代の決断を下した。

松井監督は「厳しい戦いが続いているなか、変わらず声援を送り続けてくださるライオンズファンの皆さまの期待に応えられず、大変申し訳なく思っております」。

そして、「何とか巻き返しを図ろうと、コーチや選手たちと共に戦ってまいりましたが、指揮をシーズン途中で渡辺GMに託すこととなりました。昨年からこのチームを率いて、選手たちの成長には手応えを感じていましたが、それを結果につなげることができなかったのは、指揮官である私の責任です」と球団を通じてコメントした。だが、最下位低迷は監督だけの責任ではない。

「ある程度失敗に目をつむって、若い選手を固定して起用を」

渡辺GMは13年以来、11年ぶりの現場復帰となる。監督就任1年目の08年にリーグ優勝、日本一へ導いたが、今回はチーム再建がいばらの道だ。

西武を取材する記者は

「若手が伸び悩み、他球団ならファームにいるレベルの選手が試合に出ている状態です。常勝軍団に戻るには時間が掛かるでしょう。ある程度失敗に目をつむって、若い選手を固定して起用した方がいい。一本立ちするに2、3年かかる覚悟が必要です」

と指摘する。

松井稼頭央監督の休養は選手たちにとってもショックだが、試合は続く。最下位からの逆襲に向け、選手個々の奮起が求められている。(中町顕吾)