2026年WBCの試合会場発表、準々決勝以降が米国となり日本での試合数は前回より1試合減に
前回大会は圧巻の優勝。あの感動をまた味合わせてほしいところだ(C)Getty Images
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の主催者は現地5月23日、2026年3月に開催する第6回大会の試合会場など概要の一部を発表した。WBCに関しては、調整が難しい公式戦の直前ではなく、夏場に開催する案が検討されているとも伝えられていたが、これまで通りに3月開催で固まったもようだ。
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1次ラウンドはA組がプエルトリコのサンフアン、B組が米ヒューストン、C組が東京ドーム、D組が米マイアミで戦う。決勝の舞台は前回大会と同じくマイアミにあるマーリンズの本拠地ローンデポ・パーク。昨年3月、大谷翔平がマイク・トラウトを空振り三振に斬って3大会14年ぶりの世界一奪還を果たし、絶叫したのは記憶に新しい。
最大の変更点は、準々決勝の舞台が米国に移ったことだ。侍ジャパンがC組を勝ち上がった場合、D組の勝ち上がりチームとローンデポ・パークで戦う。昨年の第5回大会では、東京ドームでの1次ラウンドを勝ち上がった侍ジャパンは、台湾での1次ラウンドを勝ち上がったイタリアと、東京ドームで準々決勝を戦った。9−3で撃破し米国行きを決め、メキシコとの準決勝、そして米国との決勝とローンデポ・パークで戦った。2年後の次回大会では優勝するためには、準々決勝から3試合連続でローンデポ・パークが舞台となる。
WBCの準々決勝は、2017年の第4回大会までは4チームが争う2次ラウンドとして行われてきたが、前回大会から一発勝負の準々決勝に縮小された。
1次ラウンドの開催地も、前回大会は台湾、東京、マイアミ、フェニックスとアジアで2組組まれたが、第6回大会は東京の1組のみと減った。2017年の第4回大会は韓国、東京、マイアミ、メキシコ・ハリスコの4会場だった。2013年の第3回大会まではアジアでの1次ラウンドは1組だけだったので、3大会ぶりに元に戻る形となる。
大会には全20チームが参加。日本など16チームは前回大会の結果を元に出場が決まっており、残る4チームは2025年に行う予選で出場チームが決まる。1次ラウンドは5チーム4組に振り分けられ、日本が東京ドームでのC組に入るのは決定的。アジアでの1次ラウンドが1会場だけになったので、韓国、台湾と同組になるのも規定路線であろう。
他の主要国際大会と異なり、WBCは唯一メジャーリーガーが多く参戦する可能性がある。日本のファンにとっては、大谷や山本由伸、今永昇太らのプレーを生で見られる数少ないチャンス。準々決勝以降が米国開催となったため、東京ドームでの試合数は前回の5から4試合に少なくなり、プラチナ化は必至だ。1次ラウンドの詳細な組み分けや、大会日程などは順次公開されていくという。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]