井上尚弥、米リング誌PFPで2位陥落も…編集長は“モンスターNo.1”を支持「少数派なのは分かっているが…」
世界で最も権威あるリング誌が最新PFPを発表
世界で最も権威あるボクシングの米専門誌「ザ・リング」は19日(日本時間20日)、階級を超えた格付けランク「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」最新版(18日付)を公表し、1位だった世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は2位に後退した。一方で、同誌編集長は「少数派であることはわかっているが、イノウエがまだ私のPFP1位だ」と主張している。
PFPとは全17階級あるボクサーの実力を比較し、体重差がなかった場合の最強選手をランキング化したもの。海外メディアが各自で格付けしているが、リング誌のPFPが世界で最も価値がある指標とされている。井上は2022年6月、リング誌のPFPで日本人初の1位になる快挙を達成。同8月に2位に後退したが、今年5月9日(同10日)に約2年ぶりにトップに返り咲いていた。
しかし、わずか10日で2位に陥落。代わりに1位に立ったのは、3位から上昇したオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)だ。ヘビー級3団体統一王者だったウシクは19日、サウジアラビア・リヤドで開催された世界同級4団体統一戦でWBC王者タイソン・フューリー(英国)に判定勝ち。無敗同士の対決を制し、史上初のヘビー級4団体統一の偉業を成し遂げた。
リング誌が最新版のランキングを公表する前に、同誌編集長のダグラス・フィッシャー記者は自身のXを更新。「少数派であることは分かっているが、イノウエがまだ私のPFP1位だ。ウシクにはリスペクトしかないが」と、井上支持であることを明かした。同記者は昨年7月にテレンス・クロフォード(米国)が世界初の2階級4団体統一を達成した際にも、唯一井上に1位票を投じていた。
(THE ANSWER編集部)