井上尚弥の次期対戦候補に、37歳元王者が浮上? IBF&WBO1位グッドマン有力視も...「俺が最有力」海外報道
プロボクシングの元IBF世界スーパーバンタム級王者テレンス・ジョン・ドヘニー(アイルランド、37)が、スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋、31)の次期挑戦者の「最有力」だと主張した。アイルランドのボクシング専門メディア「アイリッシュボクシング」(WEB版)が2024年5月13日に報じた。
井上「次戦、9月ごろサム・グッドマンと防衛戦をしたい」
ドヘニーは同メディアの取材に対して「ボブ・アラム(米国人で井上の共同プロモーター)の最新の声明によると9月の対戦候補は俺が最有力で、その後(サム)グッドマンが来る可能性が非常に高い」と主張したという。
井上の次期防衛戦に関しては、IBF・WBOスーパーバンタム級1位サム・グッドマン(オーストラリア、25)が有力視されている。
実際にグッドマンは5月6日に東京ドームで行われた井上対ルイス・ネリ戦を会場で視察し、試合後リングに上がり井上に対戦をアピール。
ネリに逆転TKO勝ちをした井上はリング上でグッドマンと対峙し、「次戦、9月ごろサム・グッドマンと防衛戦をしたいと。これから交渉していきたいと思います」と明言した。
井上がメインを務めた同日のリングに上がったドヘニーは、自身が次期挑戦者の最有力となる理由を次のように説明した。
「どちらにしてもタイトルのチャンスはある」
「グッドマンのチームは今年の後半か25年の前半の試合を希望している。だからあのリング上での呼びかけはちょっとしたアピールで、何よりも向こうでの知名度を上げるためにやったことだと思う。正直なところ俺はリングに飛び込んでマイクを握り、自分の意見を言いたかったんだけど我慢したよ」
ドヘニーは18年8月に、IBF世界スーパーバンタム級の指名挑戦者として来日。東京・後楽園ホールで王者・岩佐亮佑(セレス)に挑戦し判定で王座を獲得した。19年4月にWBA同級王者ダニエル・ローマン(米国)と王座統一戦を行い、判定負けを喫し王座から陥落した。通算成績は26勝(20KO)4敗。
記事によると、ドヘニーは世界タイトル戦出場に自信を持っており「どちらにしてもタイトルのチャンスはある。俺はWBOランキングで3位につけていて、もうすぐ2位に昇格する予定だ。今年はどんな展開になるにせよ、少なくとも井上か空位のタイトルのどちらかのコーナーに立つことになる」と語ったという。
ドヘニーは現在、世界主要4団体のうち3団体で世界ランクに入っている。WBOでは3位につけ、WBC9位、IBFは10位にランクインしている。