ソニーのゲーム事業の新体制が発足、SIE子会社の新CEOに西野秀明氏とハーマン・ハルスト氏
ソニーグループ株式会社とPlayStation事業を担うソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が2024年5月13日(月)に、SIEの新しい経営体制を発表しました。2024年6月1日付で、SIEプラットフォームビジネスグループのCEOに西野秀明氏が、SIEスタジオビジネスグループのCEOにハーマン・ハルスト氏が就任し、SIEの暫定CEOを務めている十時裕樹氏はSIEの会長に就任します。
https://sonyinteractive.com/jp/press-releases/2024/new-leadership-structure-formed-at-sony-interactive-entertainment/
ソニーグループポータル | ニュースリリース | ソニー・インタラクティブエンタテインメントの新経営体制について
https://www.sony.com/ja/SonyInfo/News/Press/202405/24-021/
これまで西野氏は、SIEのプラットフォームエクスペリエンス担当シニアバイスプレジデント(SVP)として、PlayStation製品やサービスの開発を担うチームを率いてきました。
2024年6月1日にプラットフォームビジネスグループのCEOに就任する西野氏は、引き続きPlayStationのプラットフォームエクスペリエンスなどの領域を率いていくほか、今後はサードパーティのパブリッシャー・デベロッパー対応、およびハードウェア、サービス、周辺機器の販売・マーケティングを含むビジネスオペレーションも担っていくとのこと。
西野氏は「これからも、SIEのすべての領域におけるイノベーションを通じて、私たちのコミュニティを成長させるべく努力を続けていきます。この度、ハーマンとともに重要な役割に任命されたことを、大変光栄に感じています」とコメントしました。
また、同日SIEスタジオビジネスグループのCEOに就任するハルスト氏は、これまでSIE PlayStation StudiosのSVPおよび統括責任者として、PlayStation本体やPCを含むさまざまなデバイスに向けたコンテンツの制作を手がけてきました。
ハルスト氏は、ゲームIPを映画などの映像コンテンツとして展開するPlayStation Productionsも担当しており、人気サバイバルホラーアクションゲーム「The Last of Us」を映像化しエミー賞などを受賞したテレビドラマ版「THE LAST OF US」にも携わったとのこと。
by Vlad [T]
今後ハルスト氏は、新たに就任するスタジオビジネスグループCEOとして、SIEのファーストパーティコンテンツの開発やパブリッシング、事業運営を進めていくとしています。
ハルスト氏は「スタジオビジネスグループをリードする役割を担えること、そしてPlayStation 5の成功をさらに大きなものとしつつ、未来に向けた取り組みを進めていけることを喜ばしく感じています。今後も、エンターテインメント産業の中で最大のジャンルのひとつであるビデオゲーム事業で、その可能性を広げていくことを楽しみにしています」とコメントしました。
また、SIEの暫定CEOを務めてきたソニーグルプ社長COO兼CFOの十時氏は、今後SIEの会長を務めることになりました。
十時氏は発表で、「SIEの事業はダイナミックに拡大しており、コンテンツとテクノロジーの融合を通じて、素晴らしいエンターテインメント体験を創出しています。2人のリーダーがそれぞれ明確な役割を担い、PlayStationの既存ユーザーのエンゲージメントを強化するとともに、その体験を新たな層にも広げていくという戦略的な方向性をさらに推し進めてくれることを確信しています」と述べました。