共生バンク、成田空港近接地に「GATEWAY NARITA」建設計画を発表 不動産小口投資サービスで資金調達、開発に疑問の声も
共生バンクは、成田国際空港近接地に複合施設「GATEWAY NARITA」を建設する計画を明らかにした。
敷地面積は約44.5万平方メートル、総延床面積は約38万平方メートル。開業時期は2027年3月を予定している。スクリーン面積が6,000平方メートルで5,000席超を備えたアリーナのほか、エリア最大級の客室数のホテル、日本食の輸出拡大などの研究開発に向けた研究開発施設、バスターミナル、駐車場棟などを備えるとした。
5月9日に帝国ホテルで開催した発表会には、共生バンクの江島康仁事業開発本部本部長、Laguarda.Low Architectsの重松健共同代表、キョードーファクトリーの前田三郎代表取締役社長が出席し、詳細を説明した。
このプロジェクトでは、グループの小口不動産投資サービス「みんなで大家さん」で、これまでに18回に渡って「成田空港周辺開発プロジェクト」として個人投資家などから資金を調達している。運用期間は約5年、想定利回りは7%と高く、開発状況が芳しくないとみられていたことから、SNSなどでは疑問の声が上がっている。
質疑応答では、出資者からの問い合わせの有無に関する質問には答えなかった。2025年秋にも着工し、2026年12月に一部施設の竣工、2027年春には商業複合施設とデジドームの開業を計画しているとしながらも、施工業者は現時点で未定と回答した。「みんなで大家さん」の出資者向けに共有された動画では、質疑応答部分をカットしている。同スキームに関する問題は、楽待不動産投資新聞が掲載している。