(写真:時事通信)

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5月8日(日本時間9日)、ドジャーズ・大谷翔平選手(29)の元通訳・水原一平被告(39)が銀行詐欺などの罪を認め、司法取引に応じたことを米連邦検察が発表した。

大谷の口座を不正取引し日本円で24億円あまりを横領したとして、連邦当局から銀行詐欺の罪で起訴されていた水原被告。米メディア「The Athletic」によると、今回の司法取引の合意書には、横領額が約1700万ドル(約26億3500万円)に修正されたうえ、虚偽の納税申告書を作成していたことが明かされており、水原被告は罪を認めたという。

司法取引に応じたことにより「禁錮33年、罰金125万ドル(約1億9400万円)」と見込まれていた量刑は減刑される見通し。ただ、「The Athletic」は、水原がアメリカから国外追放され、日本に強制送還されることは避けられないと合意書に記載されていると報じている。

生まれ故郷である日本への“帰還”が濃厚視される水原被告だが、戻ってきたとしても相当な茨道が待ち受けていることになりそうだ。

「司法取引の合意書には、今回の罪の罰金だけでなく、脱税分の追微の115万ドル(約1億7900万円)の支払い命令が下っており、大谷選手から横領した分の返還も求められています。認否した内容やこの後の大谷選手の訴え次第では、追微の約1億7900万円と最大約1億9400万円程度の罰金に加え、横領した26億円の弁済を求められる可能性があります。

合計して30億円近い金額をそもそも返済できるかはかなり難しいところだと思いますが、いずれにせよ今までの稼ぎだけでまかなえるはずもなく、水原被告はなんらかの形で稼ぎを見つけていかなくてはなりません。

水原被告はもともと日ハムで助っ人外国人の通訳をしていましたが、今回の騒動ですっかり信用をなくしてしまったので、野球界でオファーする人はいないでしょう。地道に働いて返すしかないと思いますが、雇ってくれる会社がそう簡単に見つかるとは思えません」(全国スポーツ紙記者)

巨額の罰金の支払いに加え、通訳としての仕事もない状況に追い込まれる可能性が高い水原被告。自業自得とはいえ、こんな結果になると予想できていたのだろうか。