「人生初 救急車なう」搬送中に “記念撮影” する人たちへ 消防局が動画作成「救急車は映えスポットじゃない!」
オシャレで、SNSにアップしたくなる写真を撮ることが出来る場所を「映えスポット」などと言いますが今、こんな困ったことが起きているといいます。
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救急車で搬送中の車内の「記念撮影」です。岡山市消防局は、「このままでは業務に支障が出かねない」として、注意の呼びかけを始めました。
(SNSより)
「人生初 救急車なう」
「初めて救急車で運ばれてる」
これらはSNSにアップされていた写真。救急車で搬送中に撮影されたものです。
「救急車は映えスポットではありません!」
ここ数年、こういった救急車の中での写真や動画の撮影が増えていることから、岡山市消防局は、注意を呼びかける動画を制作。4月に公開しました。
(岡山市消防局の動画より)
「痛くて救急車呼んじゃったんよ」
「めちゃくちゃおもしれ~が」
「おもしろいが」
「なんか付いとるが」
「いやなんか指につけられたんよ」
「ピースしてピース」
「なんかちょっと一緒に撮っとってや」
搬送されている本人による写真撮影のほか、特に多いのは「付き添いの友人による悪ふざけだ」といいます。迅速な対応が求められる救急活動ー。岡山市消防局は、「車内での撮影は処置の妨げになる可能性がある」と頭を悩ませています。
(岡山市消防局警防部救急課 平川勝浩課長補佐)
「救急車の中が珍しい、というのもあって、どんどん友だちも盛り上がっていって、ワイワイガヤガヤというのは実際あった」
「救急車は、傷病者にとって最善の活動をしている場所」
「車内で物を取ったり、処置をしたりしますので活動の支障になる」
さらに他県では、動画の撮影目的で救急車を呼び、車内でライブ配信をした人もー。命を救うための救急活動。救急車をどう利用するのか、考えてほしいと話します。
(岡山市消防局警防部救急課 平川勝浩課長補佐)
「救急車の数も限られておりますので、本当に必要な方に出動ができるよう、適正な利用をお願いしたい」
(岡山市消防局の動画)
「ご遠慮ください!!」
【スタジオ解説】
(コメンテーター 春川正明さん)
「以前、飲食店で店員・アルバイトによる迷惑動画による業務妨害が物凄く問題になっていましたが、救急車での撮影というのは本当に『命にも関わる業務妨害』ですよね」
(坂井亮太キャスター)
「私も聞いて『信じられないな』と思いました。改めてこの救急車が何のためにあるのか、ということを考える必要があると思います」
「その一方で、119番した際に救急車が到着するまで、『救急側の指示で患者の容態の記録のために動画の撮影してもらうこと』もあるということですので、そういった光景を見た場合は、周りの方もご理解いただきたいと思います。