アークライトゲームズから、協力型パーティーゲームの「ファン・ファクツ」日本語版が2024年1月に登場しました。さまざまな質問に数字で答えてその大小を推測しながら並べるという「ファン・ファクツ」はシンプルなルールのゲームですが、2023年度のドイツ年間ゲーム大賞にもノミネートされたとのことで、GIGAZINE編集部員6名で実際に遊んでみました。

ファン・ファクツ - ArclightGames Official

https://arclightgames.jp/product/557fun/

「ファン・ファクツ」のパッケージはこんな感じ。



プレイ人数は4〜8人、対象年齢は8歳以上、プレイ時間は30分程度を想定。



中身はルール説明書とスコア記録シートが2枚。



ゲームで使う問題用のカードが195枚。さらに矢印型のプレートとマーカーがそれぞれ8色あります。



問題用のカードには、数字で答えるような質問が書かれています。



そして、親プレイヤーを示す星型の白いプレート。



ゲームの準備として、まず問題用のカードをよくシャッフルし、ランダムに8枚を引きます。この8枚をゲームに使う山札として、残りのカードは箱にしまっておきます。



プレートとマーカーを同色で組み合わせてプレイヤーに配ります。



プレートを受け取ったら、マーカーを使って自分の名前をプレートの片側に書きます。



ゲームは親プレイヤーからスタート。親プレイヤーは星型のプレートを受け取ります。



ゲームはシンプルで、親が山札から引いたカードに書かれている質問を読み上げ、その答えを全員が手元のプレートに書き込みます。初回の質問は「あなたは靴を何足持っていますか?」でした。



プレートの名前が書かれていない方の面に答えをこっそり書き込みます。この時、周りの人と相談したり情報交換をしたりするのはアウト。



書いたら裏返してプレートを伏せます。



全員が答えを書いてプレートを伏せたら、親から順番に並べていきます。答えで書くのは整数のみで、分数や小数はNGとなります。



プレイヤーは時計回りにプレートを並べていきます。もし自分の答えの方が大きいと思うなら上に、小さいと思うなら下に並べます。以下の場合、「むらびと」は親の「まぐろ」よりも持っている靴が少ないのでは……?と考えたようで、「まぐろ」のプレートの下に並べています。ただし、並べる時は答えとなる数を口にしないというのがルール。



また、プレートは割り込ませるのもあり。「かず」は「『むらびと』より靴は持ってると思うけど、『まぐろ』は旅行好きっぽいから意外と靴を持っていそう」と考えたとのことで、「まぐろ」と「むらびと」の間に自分のプレートを割り込ませています。



全員がプレートを並べ終わったら、最後に親が自分のプレートを自由な場所に並べ替えてOK。今回、親の「まぐろ」はこのままで位置を変えないことを選択。



親が最後に位置を決めたら、下から順番にめくっていきます。



全部めくっていくとこんな感じになりました。よく見ると紫と緑で大小がひっくり返ってしまい、並べるのに失敗しています。



失敗したプレートを脇に置き、残ったプレートの枚数がそのラウンドの点数になります。



親は、星型のプレートに点数を記録します。そして、カードの山札と星型のプレートを左隣に渡して、次のラウンドに移ります。ゲームは8枚の山札すべてを消費したら終了です。



次の問題は「あなたは何秒間、息を止めていられると思いますか?」というもの。



「そんなの測ったこと……」などブツブツと言いながら答えを書き、全員が伏せてから並べ始めます。



開いてみたらこんな感じで、今回の得点は4点でした。息を止めた秒数を測ったことない人は、だいたい30秒から45秒くらいで回答。一方で90秒や100秒と答えているプレイヤーは、自分でどれだけ息を止められるかをしっかりと測ったことがあったそうです。



親は星型のプレートに、今回のラウンドでの点数を加えて書き直します。



質問カードは190種類以上あり、センシティブな内容だったり盛り上がらなさそうな内容だったりと、もし「この場にふさわしくないな」と思ったら、箱にしまっておいたカードと交換する形で引き直すこともできます。次の親が何度か引き直した上で示したカードは「地中海クルーズ・ツアーに行くなら、何日間のツアーに参加したいですか?」というもの。



今回の答えをオープンしてみると、「旅行があまり好きじゃない」という理由で0と答えた編集部員から、「せっかくだから8日くらいは」という編集部員、そして「たぶん上限が8になると思うからそのちょっと上の『10』を答えてみた」という察しのいい編集部員がそろい、なんと下から順番に大小が正しく並べることに成功。点数は6点満点です。なお、同数の場合はそのまま正解になります。



質問カードの中には、「0から100まで」などのように範囲指定がされているものがあります。この質問は、「おなかがすいているときの機嫌の悪さ」を最大100で答えるというもの。



この問題も、見事満点。全員が「だんだんわかってきた」「空腹でもたぶんパフォーマンスが落ちるだけで機嫌が悪くなることはないかも」「おそらく0か100かどちらかを答えると思った」など、他人の価値観が少しずつ分かってきて、絆が深まっていくのを感じました。



そんなこんなでゲームが進み、最後の質問は「これから先、あなたはずっと『同じ年れい』でいられるとしたら、それは何才がいいですか?」というもの。



全員が考えながら答えを書き、プレートを並べます。最後の親が「皆、結構若い年齢を書いているんじゃないかなあ……自分が一番輝いていた時だよなあ」といいながら、プレートの並びを推理。



開けてみると、これが見事にバラバラ。「18の時が一番脳の機能がよかった」「体力も知力も最高の状態となるとだいたい14くらいでしょう」「人生を振り返ると25が一番健康的だった」などのコメントがあり、人によって価値観がさまざまであることを痛感しました。



8枚の山札をすべて答えて、最終的な点数は39点。6人だと「いいスコアです!絶好調ですね」ということで、GIGAZINE編集部の結束力に大きなヒビが入ることはありませんでした。



「ファン・ファクツ」はシンプルな協力型パーティーゲームで、ボードゲームに慣れていない人でもすぐにルールを理解して遊ぶことができます。プレイ人数は4〜8人となっていますが、より大人数で遊ぶ方がいい感じに場がカオスになってワチャワチャする印象。仲のいい人と遊ぶとさまざまな価値観が見えてくるので、より他人と親睦を深めたい時に遊ぶのがよさげだと感じました。

「ファン・ファクツ」の価格は税込3850円。記事作成時点でAmazon.co.jpでも取り扱われており、税込3073円で購入可能です。

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