三菱「新型パジェロ“ミニ”」!? 伝説的「“軽SUV”」11年ぶり復活するならどうなるべき? 高まる期待と現実的な落とし所とは
もし「パジェロミニ」が復活したら、ライバルは「ジムニー」か「ハスラー」か!?
SUVの人気は衰えを知りません。軽自動車から超高級車まで、大小さまざまな新車の多くがSUVとなって登場しています。「そんな中、現代に復活すればヒット作になるのでは?」と話題を呼んでいるのが三菱「パジェロミニ」です。
パジェロミニは、1994年に初代が登場した軽自動車のRVです(RV=レクリエーショナル・ビークル。当時、SUVという言葉はまだ一般的ではありませんでした)。
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その名の通り三菱の四輪駆動車「パジェロ」の姿をそのまま縮小したようなスタイル・デザインが特徴でした。パジェロやスズキ「ジムニー」のような完全なラダーフレーム構造ではありませんでしたが、パジェロ譲りの高い悪路走破性を備えていました。
1998年には2代目にフルモデルチェンジを行い、2013年までロングセラーを続けました。しかしその後現在に至るまで、跡を継ぐモデルの発表はありません。
なお、2008年には日産にOEM供給され、「キックス(KIX)」という名前で2012年まで販売されたこともあります。
SUVが流行から定番になったいま、伝統の名車“パジェロ”の名を持って復活すれば、きっと大きなトピックになるのは間違いありません。
実際に、ミニバンとSUVを融合した「デリカ(デリカD:5)」の名を冠した「デリカミニ」は、月販目標台数2500台を大きく上回る好調なセールスを記録しています。
そんな中、ユーチューバー「ジムコザ」は、自身のチャンネル「ジムニーとコザクラインコとポルシェ」で、 “パジェロミニが蘇ったら…” という予想CGを作成して公開。注目を集めました。
その外観は、パジェロのように明確なボンネットと箱型のキャビンを組み合わせたスタイルではなく、スズキ「イグニス」的な短いノーズに背が高いハッチバックのフォルム。
ドアの数も、旧パジェロミニと異なり4ドア仕様です。フロントマスクはデリカミニ同様の円形ライトを採用していますが、パジェロ特有の灯火類デザインは持っておらず、往年のパジェロにつながる外観上のつながり・ヘリテイジ性はあまり感じられません。
しかし、このような外観になったのは、次期パジェロミニは、ジムニーのライバルというより、クロスオーバースタイルの軽ハイトワゴン、スズキ「ハスラー」やダイハツ「タフト」に対抗するモデルとなるだろう、と予想しているため。そう考えると、このスタイルも理にかなっています。
個人的には、パジェロと呼ぶからには、道無き道を走れる本格的な四輪駆動車を望みます。とはいえ現実には、ジムニーは積載性や居住性よりも悪路走破性を選んだ特殊なモデルであることに間違いはないため、販売ボリュームやデリカミニのような性格を狙うなら、ジムコザ氏が予想するとおり、軽クロスオーバーハイトワゴン化される可能性が高いことが考えられます。
デリカミニでは、実際にはデリカD:5のディティールをほぼ引き継いでいませんが、もしパジェロミニ復活の暁には、見るからにパジェロとわかるようなエクステリアデザインで出現することを期待します。
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果たしてパジェロミニが再び市場に投入されるとしたら、どのようなクルマになるのか…その行方には興味が尽きません。
復活が実現すれば今年だと11年ぶりの登場となります。伝説的なブランドだけに、その復活に期待がかかります。