日経新春杯を制したブローザホーン(ユーザー提供:runoさん)

写真拡大

 日経新春杯を制したブローザホーン(牡5、栗東・吉岡辰弥厩舎)が、阪神大賞典(4歳上・GII・芝3000m)で重賞連勝を狙う。

 ブローザホーンは父エピファネイア、母オートクレール、母の父デュランダルの血統。母の4勝はマイル以下だが、父の影響が強く、中長距離向きに出た。初勝利はデビュー9戦目と遅かったものの、1勝クラスと2勝クラスは2戦、3勝クラスは1戦で突破。一気にオープンまで駆け上がった。

 勢いは止まらない。重賞初挑戦の函館記念は追い込み届かず3着に終わったが、続く札幌日経オープンを圧勝。京都大賞典は心房細動で競走中止となったものの、仕切り直しの前走・日経新春杯で重賞初制覇を果たし、天皇賞(春)の有力候補に名乗りを上げた。明け5歳で今まさに充実期といえるだろう。

 所属していた中野栄治厩舎が定年解散となったため、吉岡辰弥厩舎に転厩して迎える一戦。調整の難しさはあるかもしれないが、そこを言い訳にはできない。牡馬ながら420kg前後の軽量馬だが、持久力は一級品。GII連勝を果たし、堂々と春の盾に乗り込んでみせる。