ハーツクライ産駒が好相性のクイーンC 2走連続5馬身差Vの大物候補が重賞初挑戦
未勝利、1勝クラスと連勝中のルージュスエルテ(牝3、美浦・国枝栄厩舎)が、クイーンカップ(3歳牝・GIII・芝1600m)で重賞初制覇を狙う。
ルージュスエルテは父ハーツクライ、母リュズキナ、母の父Storm Catの血統。半兄のレッドジェネシスは21年の京都新聞杯の覇者。祖母の全兄のKing of Kingsは98年の英2000ギニーを制している。
ここまで3戦2勝。昨年6月の新馬(東京芝1800m)は1番人気で7着に敗れたが、放牧で立て直されて覚醒した。復帰戦の未勝利(新潟芝1400m)は逃げて5馬身差の圧勝。続く1勝クラス(東京芝1400m)も相手に恵まれたとはいえ、マイペースの逃げから5馬身差の独走Vだった。ほぼ馬なりのまま、上がり2Fは10秒8→10秒8でまとめたので、その脚力は重賞級とみて間違いない。
ハーツクライ産駒はクイーンCと相性が良く、17年のアドマイヤミヤビ、昨年のハーパーと過去2勝。ルージュスエルテとハーパーには、母系にStorm Catの血を持つという共通項もある。3連勝で初タイトルを獲得し、一気にクラシックの有力候補へと浮上したい。