●Zen 4になった新世代APU「Ryzen 8000G」シリーズ入荷!

○待望のZen 4ベースAPU「Ryzen 8000G」

AMDから、Socket AM5の新型APU「Ryzen 8000G」シリーズが登場、発売が開始された。「Zen 4」ベースのCPUコアに加え、「RDNA 3」ベースのGPUを内蔵。グラフィックス性能が大幅に強化されており、グラフィックスカードがなくても、ある程度ゲームを遊ぶことができるので、トータルコストを大幅に抑えられるだろう。

AMDの「Ryzen 7 8700G」。最新のCPUコアとGPUコアを搭載するAPUが登場した

ソケットはAM5なので、ピンはマザーボード側にある。ピン折れには注意したい

第1弾としてまず入荷が確認できたのは、上位モデルの2製品。Ryzen 8000Gには、AI用のNPU(Neural Processing Unit)を初めて搭載したことも大きなポイントで、この2モデルはそれに対応している。TDPはいずれも65Wで、クーラーが付属する。

また、旧来のSocket AM4向けにも、新型CPUが4モデル登場した。特に注目したいのは、「Ryzen 7 5700X3D」だ。8コア/16スレッドの製品で、"X3D"の型番から分かるように、積層技術「3D V-Cache」により、大容量キャッシュを実現している。X3D製品としては安く、ゲーム用途としてお買い得感がある。価格は43,000円前後。

「Zen 3」ベースの製品ではあるが、「Ryzen 7 5700X3D」は人気が出そう

○ホワイト基板の「ICE」マザーボード

Ryzen 8000Gの登場に合わせ、GIGABYTEからは対応するマザーボード新製品が発売されている。B650チップセットを搭載する製品で、「B650 Aorus Elite AX ICE」「B650M Aorus elite AX ICE」は、ホワイト基板のデザインが特徴的だ。価格はどちらも42,000円前後。Eagleシリーズの「B650 Eagle AX」もあり、こちらは31,500円前後。

GIGABYTEの「B650 Aorus Elite AX ICE」。B650MはこのmicroATX版となる

ICEシリーズの購入で、DDR5メモリをプレゼントするキャンペーンも実施中

○"SUPER"の第3弾グラフィックスカード

NVIDIAから、新型GPU「GeForce RTX 4080 SUPER」が登場、搭載グラフィックスカードが各社より発売となった。SUPERはこれで3週連続の新発売だが、この4080 SUPERは、その中の最上位GPU。ただ、従来の4080に比べると、性能向上は控えめになっており、強化版というよりは、後継機のような位置付けに近い。

実際の性能については、芹澤氏のベンチマーク記事を参照して欲しい。

【ベンチマークテスト】「GeForce RTX 4080 SUPER」の実力は?

https://news.mynavi.jp/article/20240131-2874164/

今回、入荷したのは以下の各モデル。いずれもトリプルファンの大型クーラーを搭載する製品で、人気のホワイトモデルや、2.5スロット厚のスリムモデルなど、ラインナップは豊富だ。

ASUSの「ROG-STRIX-RTX4080S-O16G-WHITE」。オールホワイトのモデルだ

ASUSの「PROART-RTX4080S-O16G」。2.5スロット厚のスリム設計を採用した

GIGABYTEの「GV-N408SAORUS M-16GD」は、各種情報を表示できるLCDも搭載

GIGABYTEの「GV-N408SAERO OC-16GD」は、クリエイター向けのホワイトモデル





GALAKUROの「GG-RTX4080SP-E16GB/OC/TP」には、背面冷却ファンも付属

Palitの「GeForce RTX 4080 SUPER JetStream OC」は、価格の安さが魅力

●Cooler Masterから「自分で組み立てる」PCケース

○転送速度と電力効率がアップしたM.2 SSD

Samsungの「990 EVO」は、コスパに優れるEVOシリーズのM.2 NVMe SSD新モデルだ。データ転送速度は、リードが最大5,000MB/s、ライトが最大4,200MB/sと、前モデル「970 EVO Plus」より約43%高速化。さらに、電力効率も70%改善しているという。容量は2モデルあり、価格は、1TBが15,500円前後、2TBが26,000円前後。

Samsungの「990 EVO」。ヒートシンクは搭載していない

○なんとNoctuaファンを搭載する簡易水冷

ASUSの「ProArt LC 420」は、クリエイター向けのProArtブランドから登場したオールインワン水冷CPUクーラー。ラジエータは42cmサイズで、冷却ファンはNoctua製の「NF-A14」をトリプル搭載、高い冷却性能と静音性を実現した。水冷ブロックには、各種情報を表示できる「Illuminated Meter」も用意。価格は47,000円前後だ。

ASUSの「ProArt LC 420」。ProArt初のオールインワン水冷CPUクーラーだ

「Illuminated Meter」は、温度計のような棒状のメーターで情報を表示

○ハブ部分に液晶画面を備えた冷却ファン

Lian Liの「Uni Fan TL LCD」は、中央のハブ部分に1.6インチ液晶画面を搭載したというユニークな連結型ファン。動画や画像を表示し、これまでにない演出が可能だ。さらに、ブレードにはLCP(液晶ポリマー)を採用、冷却性能も向上した。カラー、サイズ、回転方向といったバリエーションがあり、価格は12cm×3個セットが27,000円前後。

Lian Liの「Uni Fan TL LCD」。ファンの周囲にもLEDが配置されている

利用時のイメージ。ファンの動作には専用のコントローラが必須とのこと

○ケースから組み立てるという新スタイル

Cooler Masterの「QUBE 500 Flatpack」は、パネルの状態から自分で組み立てるというミドルタワーケースだ。マザーボードはE-ATXまで、ラジエータは28cmまで対応。カスタマイズ性が高く、パネルの構成を変え、テストベンチとして使うようなことも可能だ。価格は、ブラックが16,000円前後、ホワイトが17,000円前後。

Cooler Masterの「QUBE 500 Flatpack」。左右対称なのでサイドパネルは入替可能

グラフィックスカードは36cmまで対応。ビルトインブラケットで垂直配置も可能だ