東京新聞杯に出走予定のマスクトディーヴァ(c)netkeiba.com

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 安田記念へと続く古馬マイル路線の、関東における開幕戦。過去の勝ち馬にはリスグラシューやインディチャンプなど、後のGIホースが名を連ねているように、GIIIながらメンバーが揃う一戦。昨年はナミュールがここで2着に入り、秋のマイルCSでGI初制覇を成し遂げた。

1.前走がGIの馬か3勝クラスを勝ち上がってきた馬

 これは両極端な狙い目になるが、前走がGIの馬が過去10年で[5-3-2-16]、単勝回収率でも203%と最も良績を残している。ただ、前走で3勝クラスを勝ってここへ臨む馬も[4-1-0-8]と勝率では前走GI組を凌ぐ成績を残している。実績馬と、ここを勝って飛躍していく馬の対決という図式になっている。

2.距離短縮組が優勢

 古馬のマイル戦と言えば、マイル路線のエキスパートが揃う印象だが、前走マイルの馬の成績が[6-6-5-79]で複勝率17.7%なのに対して、今回が距離短縮となる馬は[4-4-2-28]で複勝率26.3%。また、今回が距離延長になる馬は[0-0-3-11]で複勝率が21.4%あるものの連対馬はいない。狙いは距離短縮組だろう。

3.高齢馬は苦戦傾向

 過去10回の成績を年齢別にみてみると、4歳馬は複勝率32.5%、5歳馬は25.6%なのに対し、6歳馬は16.2%、7歳馬は4.5%。ベテランは苦戦しており、若い馬を中心視するのが良さそう。6歳馬は4勝しているのでもちろん侮れないが、7歳以上は勝っていないので割り引きたい。

 マスクトディーヴァは秋華賞でリバティアイランドに敗れたが、ローズSをレコード勝ちと、世代トップクラスの実力は間違いない。上記条件にも全て当てはまっていて、初のマイル戦でもここは結果を出せるだろう。