【シェフ三國の仰天レシピ】え、何で干物⁉うま味が重なり合う和風ルウ♡「干物でカレーライス」に挑戦!

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誰もが大好きで、家庭ごとにレシピが異なるのがカレーライス。わたしもいろんなレシピを見て、時には作ってもみたけれど、このレシピにはびっくり仰天!まさか具にアジの干物とは!もし家庭で出てきたら「何でアジ??」と言ってしまいそうですが、尊敬する三國シェフが考えたとあらば認めざるを得ません。一抹の不安を感じながらも、ふらふらと作ってみてしまいました。その顛末をご覧ください。

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三國シェフの「干物でカレーライス(Curry de fruits de mer)」の材料と作り方

【材料】※2人分
・アジの干物…2枚(できれば骨無しが楽)
・こめ油…小さじ1
・白ワイン…50ml
・タイム…4本(なくても可)
・水…400ml
・しめじ…1/4個
・ミニトマト…6~8個
・カレールウ…2皿分(ジャワカレーがおすすめ)



ライスを2人前(250g程度)用意しておきます。

【作り方】※調理時間:20分
1.フライパンにこめ油を入れて強火にかけ、アジの皮を下にしてカリッと焼きます。



2.裏返してタイムを乗せ、白ワインを入れて強火でアルコールを飛ばします。


※タイムはなければ乗せなくてもかまいません。

3.そのまま汁が無くなるまで煮詰めます。





4.水、ミニトマト、しめじを入れて強火にかけます。



5.沸騰したら中火にして、アクを取りながら5分煮込みます。



6.火を止めてカレールウを入れて溶かします。



7.カレールウが溶けたら、中火にして5分煮ます。



8.器にライスと一緒に盛って、出来上がりです。



アジの皮目がカリっと茶色になっていますので、盛り付けてみるとあまり違和感がありませんでした。「これはアジの干物だ」という先入観はどうしても消せないのですが、いざ食べてみるとものすごい旨味のあるカレーで、水を400ml使っているものの10分煮込むことでかなり水分が飛びトロッとしたカレーになりました。アジの干物自体の味とカレーの味がなぜかよく合っていて(!)、しかもどちらもご飯に合うので違和感が全くありません。ここまで旨味が詰まったシーフードカレーは初めてです。

ジャワカレー自体は香辛料の爽快な香りと辛さ、ローストオニオンの深いコクが特徴のスパイシーで深みのあるカレーで結構万人受けする味ですが、そこにトマトのグルタミン酸とアジの干物のイノシン酸が加わることで旨味の相乗効果が働き、元の何倍もの旨味が感じられました。旨味が何倍にもなるなんて全く不思議な話ですが、食べてみると本当だということが実感できます。

このレシピでは焼いたアジをほぐさずに使うという理由で骨なしアジが指定されていますが、いざ探してみるとあまり骨なしは売られていないことが分かりました。5件ほどスーパーなどを回ったのですが、扱っていたのは1件だけ、しかも抜いてあるのは太い中骨だけでしたので、腹の細い骨がある部分はそぎ取りました。骨は気にならないという方は骨付きでももちろんかまいませんが、骨なしの方が食べやすいです。思ったより簡単で、しかもとっても旨味のあるおいしいカレーができますので、ぜひ作ってみてください!