グループ2戦とも出場なくベルギーメディア衝撃【写真:ロイター】

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グループ2戦とも出場なくベルギーメディア衝撃

 日本代表は1月19日に行われたアジアカップのグループリーグ第2戦でイラクと対戦し、1-2で敗れた。

 同大会でのグループリーグでの黒星は1988年以来およそ35年ぶり、グループリーグ3試合制になった1992年大会以降では同ステージ初黒星の珍事となった。

 ブライトンのMF三笘薫が負傷欠場。アーセナルのDF冨安健洋も途中からの起用になるなど、選手のコンディションの問題からベストメンバーを組めない状況はあったにせよ、優勝候補と目される森保ジャパンの思わぬ躓きは、海外メディアでも衝撃として報じられた。

 そうしたなかで、ベルギーのメディア「Voetbalprimeur」は、日本代表について同国1部リーグでプレーしているある選手の不在を報じていた。

「KAAヘントでは今、多くの選手の不在が問題になっている。アフリカ・ネーションズカップとアジアカップのために多くのキーマンを起用できなくなっている。

 重要な不在者の1人は、加入から瞬く間に守備陣で不可欠な存在になった渡辺剛だ。彼は日本代表としてアジアカップに参加しているが、プレーするかどうかは不透明だ。金曜日(イラク戦)もプレーしなかった。

 日本は驚くべきことにイラクに1-2で敗れた。伊東純也(元KRCヘンク)、遠藤航(元シント=トロイデン)、鈴木彩艶(現シント=トロイデン)、冨安健洋(元シント=トロイデン)、上田綺世(元セルクル・ブルージュ)などよく知られた名前がプレーしていたが、渡辺剛の姿は見当たらなかった。ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズの町田浩樹とは対照的に、ヘントのDFは試合のメンバー外だった」

 今大会はメンバー登録枠が26人にあるが、そのうち試合の登録人数は23人となり、3人はメンバー外となる。イラク戦では負傷から回復中の三笘とGK野澤大志ブランドン、そして渡辺が登録から外れていた。

 渡辺は首の痛みを抱え、17日までは別メニューの調整を行っていたとはいえ、ヘントでは不動のレギュラー。「今季リーグ最高の補強」とまで称されるほどの活躍を見せている。その充実ぶりを知るベルギーメディアにとっては、渡辺が日本代表ではほとんど出番が得られていない事実が驚きとして受け止められているようだ。

 日本は2試合で4失点と守備での不安定さを露呈している。次節のインドネシア戦で、渡辺に出番は回って来るだろうか。(FOOTBALL ZONE編集部)