Screenshot: YouTube/The Joe Rogan Experience

クスリ、やってちゃいけない立場なんで否定しますよね。

ドラッグ使用の疑惑が発覚したイーロン・マスク。さらには数百万ドルの契約が危機に?と言われる中、NASAはイーロン・マスクを擁護する声明を出しています。

どんな報道だった?

ウォール・ストリート・ジャーナルでは、イーロンがパーティーでコカイン、LSD、マジックマッシュルームを摂取していて、継続的な薬物使用がイーロンの不安定な行動の原因となっているといった話が、情報源として詳細に報じられています。

対するイーロンはこれを否定。NASAの要請に基づき3年間ランダムな薬物検査を受けてきていて、「どの薬物やアルコールも、少しも検出されていません」と主張しています。

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2018年、イーロン・マスクがポッドキャストでの公開インタビュー中にマリファナを吸っており、それを受けてNASAはすぐにSpaceXでの安全審査を開始したといいます。

NASA「薬物使用の証拠なし」

イーロンの薬物使用に対してSpaceXの幹部が心配しているというウォール・ストリート・ジャーナルの報道に対して、NASAは

当庁は、SpaceXが薬物・アルコールについてのコンプライアンス違反があったという証拠は得ていません。私たちは、商業パートナーがこれらのミッションや提供するサービスの実行においてすべての職場安全要件を満たすことを期待しています。

と返答。SpaceXで使用した証拠はないと、報道を否定しました。

政府と多数の契約をしているイーロンの立場

政府所有の宇宙機関であるNASAは、商業パートナーが各職場の規制に従っていることをしっかり確認しなければならない立場。SpaceXは現在、NASAが深く関わっている宇宙産業で、トップ企業であり、NASAは国際宇宙ステーションに宇宙飛行士を送り込むために、同社に頼っている状態です。また、SpaceXはNASAが人類を月に送るミッションにおいて重要な存在でもあります。SpaceXはNASAから、Artemis 3ミッションの一環として2025年末までに人類を月面に着陸させる契約を28.9億ドル(約4200億円)で受けていて、昨年はそれとは別にArtemis 4の11.5億ドル(約1670億ドル)の契約を締結しています。

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さらに昨年、SpaceXはアメリカ国防総省と、Starlink衛星の軍事版であるStarshieldの契約をしています。この契約は7000万ドル(約102億円)ほどと言われています。

このように、政府とさまざまな契約をしているSpaceXのトップであるイーロンは、素行を正すべき立場なのですが、イーロンは「もし薬物が実際に生産性を上げてくれるのなら、絶対に使う!」とXに投稿しています。