Googleが開発したチャットボットAI「Bard」はこれまで無料で公開されていましたが、新たにGoogleは、有料サブスクリプションのGoogle Oneを通して、「Bard Advanced」と呼ばれるBardの有料版を開発中であることが報じられています。

Google appears to be working on an ‘advanced’ version of Bard that you have to pay for - The Verge

https://www.theverge.com/2024/1/4/24025270/google-bard-advanced-paid-subscription



Google is preparing a paid version of Bard

https://www.androidpolice.com/google-preparing-paid-version-of-bard/

ソフトウェア開発者のディラン・ルーセル氏はX(旧Twitter)において、Googleが開発中とみられる「Bard Advanced」の詳細について投稿しました。





ルーセル氏によると、Bard AdvancedはGoogleが2023年12月にリリースしたマルチモーダルAI「Gemini」の最上位モデルである「Gemini Ultra」を搭載しているとのこと。従来のBardは下位モデルの「Gemini Pro」が搭載されており、Bard Advancedでは大幅な性能向上が期待されています。

そのほかBard Advancedには「Motoko」と呼ばれる、ユーザーが独自のチャットボットにカスタムできる機能が搭載されています。なお、ルーセル氏は「ユーザーがこれらのボットを共有できるかどうかなどは報告できません」と述べています。





さまざまなトピックに関するプロンプトの例を紹介する「ギャラリー」機能。





画像の生成など、長時間実行されるタスクを管理できる「タスク」機能。





背景やチャット画面の画像をカスタマイズできる「背景/前景の共有」機能。





Bardのプロンプトをフィードバックすることで機能の拡張や改善を行う「パワーアップ」機能などが搭載される可能性が報告されています。





ルーセル氏によると、Bard Advancedは有料サブスクリプションのGoogle Oneの加入者向けにリリースされる予定とのこと。Bard Advancedは3カ月間の試用期間があり、無料で提供されますが、その後は所定の利用料金が発生します。





Googleは2023年12月の時点で2024年にBard Advancedをリリースする予定であることを発表しており、すでに一部のテスター向けにBard Advancedが提供されていることが報告されています。

なお、Googleは海外メディアのThe Vergeからのコメント要請に応じず、Bard Advancedの正式リリース日は明らかになっていません。